おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

しょうがないじゃないか

2009年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム
振り返った瞬間、彼女を見つけ
思わず“可愛い”と思ったのは、その容姿だけじゃなかった
 
最近、昼飯はコンビニ通いが続いている
別にお目当ての店員がいるとか
おいしい弁当が売っているとか
キャンペーン中だから、ポイントを集めるぞぉ~とか
コンビニ自体に意味があるんじゃなくて
気分転換が出来るドライブの時間が必要で
ハンドルを握ってアクセルを踏んでいる
 
一日として続けて同じところへは
行かないようにしている
これまた特に意味はないが、強いて言えば
弁当を選ぶのと同じように、その道順を考えながら
走るためだ
 
今日は少し昼休みに入る時間が遅れたんで
近いコンビニで済ますことにした
 
いつもの事ながら、昼時のコンビニの風景は
どこも似たようなものだ
雑誌のコーナーにはスーツで決めた
営業風の会社員が立ち読みをしている
 
スィーツのコーナーの前には
スキー場のウェアと並んで、男子に錯覚を
覚えさす、麗しの制服に身を包んだOLさんが
財布片手にあれやこれやと会話を楽しんでいる
作業服を着たおっさんは一目散に弁当だけを買い
食欲のなさそうな若いアンチャンは、コーラだけを買う
 
そんないつもの光景の中に自分を紛れこませ
久々に雑誌を手に取り、お茶は1リットルの緑茶を選択
食後のコーヒーでもと思ったが
すでに予算をオーバーしてるんで
ここは弁当を買って・・・・ 
 
と、振り返ると、その女性は居た
 
歳は20代前半だろう
ジーンズ姿のポニーテールは、OLさんの制服にも
匹敵する清潔さが漂う
 
そんな娘が、ずっと弁当を見たまま動かない
その横顔を見て、胸の奥がキュンとなった
このシチュエーション、たまらない
 
(何を迷ってるの?)
 
上から目線だとは思わないが
その迷う姿が、その真剣な眼差しが
僕の心を乱す
 
(買ってあげようか?)
 
それは、男性の本能であろうか?
目の前の女性の悩みを、少しでも早く
和らげたい、いや、消し去ってしまいたいと思う
 
迷う姿に“か弱い存在”と映ってしまうのだろうか?
 
時として男は、そんな勘違いをすると思う
守ってあげたいと思うほど、彼女は弱くないかも
知れないし、しっかりした人かも知れない
 
今日の女性にしてもそうだ
 
弁当を迷っていただけで
こんな事を書かれては迷惑だろう
 
でも、ほんとに
あの瞬間はキュンときた
 
きたんだから、しょうがないじゃないか!
 
 



愛くるしい俺様

2009年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム
今日、ご存知お馴染みのビーチボールバレーが
開催された
今年で4回目の開催です
このブログでも一度は報告したはずですから
もう、お馴染みですね
 
そんな恒例行事だが
今年は少し違った
 
“カメラが俺様を狙っている”
 
そう、今回の試合の模様を取材するために
地元ケーブルテレビのクルーが
カメラ片手に一人でやってきた
 
千載一遇のチャンス到来
 
地元ケーブルテレビ局は数年前からあり
その存在は知ってたが、今年の秋に
加入して視聴出来る環境になって以来
結構、地元の人が映るんで
楽しみに見ている
 
地元の人が映る
言い換えれば、自分もそこに映る可能性が
あるわけだ
今年の秋祭り、必死に映り込もうと
カメラを探し回ったが
最後まで映ることは出来なかった
 
しかし今回は、集落の行事
ビーチボールバレーとなれば
映る可能性は大!
 
「カメラ来てますよ!」
 
僕が無類のカメラ好きだと知っている隣人に
声を掛けられる
 
と、その声を受けてカメラを探してみると
右斜め前で、こちらを撮影しているではないか!
 
(なんかしなくては・・・・)
 
生来のサービス精神が顔を出す
 
まずは顔芸かな?と思い、躊躇せずアイーンを一発
自分の中では、アイーンと言うよりは
カトちゃんのびっくりしたときの顔のつもりだったが
しゃくれ具合がアイーンになってしまった
 
それからは、プレーに集中するあまり
カメラの存在を忘れてしまっていたが
気が付けばこっちを向いているカメラと目が合う
 
“俺様を狙っているのか!”
 
満面の笑みで応えてみた
 
僕の活躍と愛くるしい姿は
いずれケーブルテレビで放送されるだろう
在京の久太郎ファンの皆様には申し訳ないが・・・・ 
 
録画しようっと!
 
 



たい焼き

2009年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム
今週はずっといる
 
近くのスーパーの駐車場
たい焼きの屋台がずっとある
今日もあった
 
夜、チューハイ用の炭酸水と
氷が無かったんで、お買い物に
このスーパー
夜の7時を回ると出入り口が一箇所に
集約される
原付で行って、いつものように駐輪場に
正直に停めると、出入り口は反対側
 
(そうだった!)
 
が、メットもメットイン済み
仕方がない
反対側の入り口まで歩いていくことに
 

 
駐輪場から入り口までの
この道中の真ん中に、たい焼きの屋台がある
苦手だ
いたってこういう位置取りは苦手だ
 
断り下手と言うか、気が弱いというか
こういう状況で声を掛けられると
どうも、こうも
つい、買ってしまうことが多い
 
あと、反対に気の弱そうな人が
やってたりすると、これまたつい買ってしまう
この時は
 
(買ってあげたい!)
 
へんな正義感?が芽生えてしまうのだ
 
氷と炭酸水
氷と炭酸水
氷と炭酸水
 
まるで“初めてのおつかい”のように
買いに来たものを思わず復唱し
たい焼きは買わなくてもいいと
自分に言い聞かす
 
それほど気合を入れて屋台の前を通りすぎたが
親父はどうもトイレットタイムのようで
通り過ぎた時に、前から歩いてきた
 
(あぁ、よかった)
 
と、一瞬思ったが、次の瞬間
大事な事を思い出した 
 
(帰りもあの屋台の前を通りすぎる)
 
来た道を戻らないと、駐輪場には辿り着けない
次のトイレットタイムまで
待つと言う究極の選択も思いつくが
おそらく、そんな事を実行する人間は
この世に三人といないだろう
 
そこまですることもでないからね
 
で、買いに来たのは氷と炭酸水
すぐに買って、意を決して店を出る
原付がおいてあるところまで歩く
 
晩酌の途中
晩酌の途中
晩酌の途中
 
甘いものは駄目よ!と自分に言い聞かす
 
(一匹ぐらいなら・・・)
 
葛藤は続いたが、やっぱ、この時間から
餡子の詰まったたい焼きは・・・・
 
誘惑とおっさんの視線に打ち勝った
 
明日も居れば、買ってやろうか
 
 



シルバーの代用は白!

2009年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム
クレパスじゃなくて、色えんぴつ、色えんぴつだった
 
何色あったかな?
裕福な家庭じゃなかったけど、それなりに一通りのモノは
買ってもらった
ただ、必要以上のモノは買ってもらえなかった
昔言われた“中流家庭”ぐらいだったと思うが
とにかく、欲しいものを何でも買ってもらえる
環境ではなかった
 
でも、そんな中でも不自由なく暮らしていたけど
ある日、どうしても欲しいモノが見つかってしまった
 
“金色の色えんぴつ”
 
今から思えば、24色の色えんぴつだったと
思うが、その中にゴールドはなかった
 
小学2年生のときだった
消防署の見学に行き、そのレポートを
提出することになった
まぁ、今からだから
レポートなんて横文字も浮かぶってものだが
早い話が、塗り絵を中心とした
プリントの提出だった
 
軽快に塗り進めていく内に
手が止まってしまった
 
色がない
 
消防署員の階級章の色塗りをしているとき
桜のマークの金色が無いのに愕然とした
 
「なぁ、これ、金色ないねん!」
 
必要なモノとして話を進めてみたが
もちろん、買ってはもらえない
今から思えば、それだけ塗るために
新しく色鉛筆を買うのは、どうも勿体無い話だ
 
しかし、あの時
寝ながら宿題をしていた僕は
どうしても“金色”をそこに塗りたかった
 
「これでええねん!」
 
親父は綺麗に並べていた色鉛筆の中から
黄土色を取り出し、サッと塗った
確かに、それらしく見えた
 
しかし、どうしてもそれは
 
“見える”
 
に過ぎない
 
ひどく落ち込んだのを、今でも思い出す
 
次の日、友達のランドセルから出てきた
大きなケースには、36色だったか48色だったか
とにかく、緑色系だけでも8本ほどあるような
豪華なもの
 
階級章も金色に塗られていた 
 
しかし
 
今から思えば、あの時
金色の鉛筆がなくてよかったと思う
 
確かに“見える”ように塗ったのは納得はいかなかったが
それはある意味、生きている中では
いくつも経験することだ
あれからすべて、自分の思い通りに過ごしてきたか?と
問われれば、そんな事はない
 
妥協も時にはし、逃げてもきた
自分の欲求にしたがって生きていれば
いまほど、ストレスもないだろう
 
でも
 
あの時、金色がなかった人生が
僕の人生を現しているような気がする
 
そんな気がする
 
 



待ち受けはカレンダー

2009年11月25日 | 日記・エッセイ・コラム
徐々に変わってくると気がつきにくい
 
いつの間に変わっている
例えば、CM
冬場になれば、必然と風邪薬のコマーシャルメッセージが
流れ出すし、そろそろ忘年会に備えて
胃薬のコマーシャルも流れる
そして何より、ハウスのクリームシチューのCMが
流れだすと、今年も押し迫ったと感じる
 
CMで言えば、少し前までと
今では違う面があることにお気づきだろうか?
そこのあなた!そう、あなた
 
答えはタバコのCM
たまに時間を潰すのには持ってこいの
15年ほど前に録画したテレビ番組を見ていると
普通にタバコのCMが流れる
 
(そういえば、今はしてないか?)
 
と思うぐらいで
思い返してみれば、昔も
別にCMを見てタバコの銘柄を決めた
わけじゃないんで
記憶には残ってないのかな?
 
先日、今年最初の忘年会があったが
そこでも“ふと”昔との違いを感じた
 
携帯電話だ
 
少し前、ほんの5~6年前でも
見かけた光景で、テーブルに着くと
決まってテーブルの上にはタバコと共に
携帯を置いたものだった
 
新しい携帯を見つければ二~三人で取り囲み
 
「これがカメラかぁ~!」
 
古くは
 
「おっ!画面カラーやん!」
 
なんて、プチ品評会が始まったものだが
最近じゃ、他人の携帯を見ることなんて
まったくない
待ち受け画面だって、まったく興味はないし
思えば、着信音だって
普通だって奴もたくさんいる
 
まぁ、携帯の場合は
徐々にと言うよりは、それがすでにもう
当たり前の景色になってしまったって
ことで、風邪薬のCMとは違うわけで・・・
 
そういえば、街中に徐々に携帯電話が増え始めた
10年ほど前は、携帯ホルダーなるものを
ベルトに装着して、まるで特撮ヒーローみたいに
ぶら下げてた人、居ましたよね
 
今、あのホルダー売ってるんだろうか?
 
あるなら欲しい
 
そう、僕はそういう人間ですから