鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

岡崎司[WORKS]LIVE Vol.3 ② 天に舞い上がるソプラノ、地を這うアルト

2009-05-24 21:01:09 | Weblog
曇りときどき雨。少し冷んやり・・・。

昨日の続き。

今回のLIVEは、ハード・ロック色を少し薄めて、どちらかと言えば、しっとり系の曲が多かったようです。
いつものバリバリ!って感じは、やや少なめ。

劇中の音楽ってことなので、歌詞の無いinstrumental(なんか・・・カタカナ表記がよくわからないんですが・・・)的要素の強いLIVEな訳で、私の好みとしては、どちらかと言えば、歌詞を追っかけたりするよりも、流れていく音を楽しみたいタイプなので、こういうLIVEは、大好きです。

・・・ところが・・・です。

このLIVEを見に行って、改めて、『ヒトの声』の凄さ・・・を認識しました。
オペラのソプラノ歌手の半田美和子さんの声に驚きでした。
天に舞い上がるような伸びやか高音。
軽さの中の見え隠れするとてつもない力強さ・・・。
前述しましたが、歌詞のないinstrumentalの中でのヴォカリーズ・・・(歌詞を伴わずに、しばしば1種類以上の母音のみによって歌う歌唱法だそうです・・・)で、基本的には、『あ~』という音の表現ですが、その綺麗さ・・・。

そしてもうひとり・・・。
民謡歌手の木津茂理さんの地を這うような低音のアルトの響き。
『朧の森に棲む鬼』で、あの特徴的のある土着的な・・・これもヴォーカリーズだけれど、印象に残る声でして、最初、CDで聞いたときは、男性の声かな・・・とさえ思いました。

オペラと民謡・・・発声法とか、歌い方といった技術は、多分、まるで違うのでしょうが、岡崎サウンドの中で、見事に融合・・・。

流石に、音を司る・・・岡崎司マジック・・・。

演劇のステージだと、そのコンセプトからどうしてもハード・ロック一色になってしまう新感線の音楽ですが、作曲者の岡崎さんのイメージ先行で、表現できるこういったLIVEも、アーティスト冥利につきるようです。

スペシャル・ゲストには、マクベス・内野こと内野聖陽さん。
長身で、爽やかで、カッコいい・・・。

今更ながらに、思いましたが、内野聖陽さんおひとりでも、Shibuya-AXを満員にできるのだから、今回、チケット争奪戦に敗れたのも無理ないか・・・と思います。

まだ、続きます。