鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

器物百年の劫を経て、付喪神となる・・・。

2013-02-07 23:00:45 | Weblog
天気予報では、暖かくなる・・・ということだったのだけれど、それ程でもない1日。


女房(或いは、亭主、恋人)と、畳と、パソコンは、新しい方がいい・・・???なんてことを申しますが、こと家電に関しては、省エネ設計で、電気代お得・・・らしい・・・というメリットもある反面、要らない機能ばっかりで、故障も頻繁・・・だったりするのが、今の処のワタクシの現状であります。

昔のテレビなんてのは、アンテナ線に接続するだけで、即、視聴できたのが、今のヤツは、ヤレ、チャンネル設定だの、地域設定だの、簡単設定と名打っておきながら、アレヤレ、コレヤレ・・・でないと映りません・・・!しかも、デジタル識別信号変更の為、設定しなおせ・・・だとか・・・要求が多くて、困ってしまいます。

なんで、スイッチ入れただけじゃ映らんのよ?
・・・だからといって、画面ぼんやり、音不明瞭の旧テレビに戻れ・・・って言っても、そういう訳にはいかないし。

・・・その対極を行くのが、書画、美術、骨董の類で、コレも、全部、古ければよいってものでもないのだろうし、長い風雪を耐えて、生き残ったものだけに与えられる骨董的価値・・・といいましょうか。

たぶん・・・人の審美に値する本物だけが、生き残るんだろうなぁ・・・と思ったりする反面、天災や戦争・・・本物なのに、悲運に見舞われ滅びていくモノたちの方が、格段に多い事でしょう。

ヒトでも・・・。モノでも・・・。本当に価値あるものは、華美に飾らなくても、ただ、そこにいる(或いは或るだけ)で、それだけ・・・。

トシは、とりたくはないけれど、歳月(劫)を経なければ、解らない事の方が多いような気がするのは、単なる幻想なのだろうか・・・と最近、思う訳です。

器物は、100年の歳月を耐え抜くと、付喪神になる・・・といいますが、茶碗の化け物だとか、百鬼夜行と称して、夜中に、徘徊したりする訳でして。

器物じゃないけれど、猫なんかも20年以上生きると、妖怪『ネコマタ』になるそうな・・・。

物理的に時間は、老化を促進させるものだけのような気もするけれど、なにやら、不思議な魔力でもあるような気がしてきますね。