鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

五月の始まりの一日④~初夏の海へ・・・③。

2014-05-05 22:51:37 | Weblog
朝方、かなり強い地震。曇りのち雨。


(一昨昨日からの続き)

『今日は、海へ行こうと思います。去年の今頃、海に行きましたからね。』
相方は、運転しながら、今日の行先を提案。

『那須あたりに連れて行ってくれるのかと思った。』

『何か、欲しい物でもあるの?』
↑・・・いやいや、那須のアウトレットまで、服なんて買いに行かないから。

『新緑が綺麗だし、花も綺麗だから。高原の湖がいいかなって思っただけで・・・。』

相方の予定通り、私たちは、初夏の海へ向かう。

途中、真っ白なハナミズキ、八重桜、黄色い蔓バラや山吹。
藤棚とは、趣の異なる藤の花が、優雅な花房を垂らしている。
花・花・花・・・海へ向かう国道の周辺も花盛り。

連休の谷間をぬって、去年と同じ海へ続く道。


2時間半程、走行して、海岸へ。

午後3時30分。

海岸には、家族連れ、カップル、観光客?、学生、犬をつれたひと。
防波堤には、釣り人たち。
・・・お天気も上々だったから、数十人が、まだ冷たい波打ち際で、初夏の休暇を楽しんでいる。

私達も、寄せる波と追いかけっこをしたりして遊んだ。
不意打ちの波に逃げ損ねて(運動神経がニブイせいだ)、靴が少し濡れてしまったけれど。

時間と共に、潮が満ちてきて、東の空は、暗雲が立ち込め始めた。
海は、刻々とその色を変える。
その暗雲のように、私の心を曇らせるのが、自室に置き忘れたであろう携帯電話だった。

『風が冷たくなってきましたね。そろそろ戻りましょうか。』

午後5時40分・・・2時間も海岸で、遊んでいたのか・・・。やがて、激しい雷雨。

5月の始まりの初夏の一日は、あっという間に過ぎてしまった。

自宅に戻って、部屋の電気を点ける前に、暗闇の中で、置き忘れた携帯電話のメール着信のLEDがペカペカと光ってその存在を誇示していた。

解散したあと、相方が、メールを送信してくれたのであった。


FIN