少し湿った灰色の空を燕が切り裂いていきます。
雨を呼びに行ったのでしょうか?
夏の訪れは、ひとやすみ。
少し湿った南風が吹き抜けていきます。
昨日は、あんなに暑かったのに・・・。
今日は、少しだけ、呼吸が楽です。
雨の日は、お休み。
雨の日は、お休み。
窓越しに空を眺めながら、雨雲の行方を追っている猫も
雨が降ったら、続きは、明日。
明日雨なら、続きは、明後日。
少し湿った南風の中、燕は、低く飛んでいきます。
私のこころを切り裂くように。
私の脳裏をかすめるように。
それでも・・・考えるのは明日にしよう。
明日雨なら、明後日にしよう。
雨の予感。
雨の季節は、忍び足で、夏をけん制しながら、少しづつ、少しづつ・・・忍び寄ってきます。
明日雨なら、明後日にしよう。
すべてを後回しにして・・・
今日は、このまま。
緩やかに湿った南風の中で、ゆっくり、ゆっくり、風に身を任せましょう。
そして、考えるのは明日にしましょう・・・。