くもりがち。
一昨日(15日)、県央へ向かい、北進する私達の車の上空を、一羽の大きな白い鳥が、横切って行った。
鳥は、南西へ向かう途中のようだった。
私は、飛行中の鳥を真下からみたことがなかったので、そのフォルムに驚いた。
発達した翼は、力強く、長い脚は、胴体と水平に綺麗に収納しているかのように、ぴったりとくっつけている。
運転する相方に、
『凄い、凄い、あの鳥は、ああやって飛ぶんだね?』
などと大騒ぎをした。
相方は、呆れたように、
『普通、鳥って、ああいうふうに飛ぶでしょ?』
と言った。
それは、そうなのかもしれないけれど、私が普段見ている鳥は、雀だの、カラスだの、土鳩だの・・・といった、比較的、足の短い鳥ばかりだったのだ(もっとも脚の短い鳥でも、飛行中は、身体に足をぴったりと密着させて飛ぶのだろうけれども)
『だって、だって、長い脚を、あんなに綺麗に身体にくっつけているんだよ?ほら、翼と足の付け根の筋肉。全然無駄がなくて、この位置からだって、隆起しているのが、はっきりわかるもの。』
白い翼と少し銀色(灰色)がかった身体と長い脚。
サギ類だろうか・・・と思うけれど、サギのような繊細な感じではない。がっちりしているのに、しなやかで、まるみのある身体の鳥だ。
悠々と、楽しそうに初冬の乾いた青い空を横切っていく。
何処へ行くのだろうか・・・?
遠い旅路の途中だろうか・・・?
冬に向かって、食糧は、足りているのだろうか・・・?
そんなことに思いをはせていると、相方曰く。
『飛行機だって、滑走直後は、車輪を収納するでしょうが。空気抵抗をいかに少なくするか、鳥だって、ちゃんとわかっているんだよ。』
・・・だから、理系の男って・・・。
そう思ったけれど、私は、車の窓から、鳥の姿が見えなくなるまで、見送った。
『Good Luck! よい旅を・・・。』