鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

飛行中

2014-11-17 22:57:30 | Weblog

くもりがち。

一昨日(15日)、県央へ向かい、北進する私達の車の上空を、一羽の大きな白い鳥が、横切って行った。
鳥は、南西へ向かう途中のようだった。

私は、飛行中の鳥を真下からみたことがなかったので、そのフォルムに驚いた。
発達した翼は、力強く、長い脚は、胴体と水平に綺麗に収納しているかのように、ぴったりとくっつけている。

運転する相方に、

『凄い、凄い、あの鳥は、ああやって飛ぶんだね?』

などと大騒ぎをした。

相方は、呆れたように、

『普通、鳥って、ああいうふうに飛ぶでしょ?』

と言った。

それは、そうなのかもしれないけれど、私が普段見ている鳥は、雀だの、カラスだの、土鳩だの・・・といった、比較的、足の短い鳥ばかりだったのだ(もっとも脚の短い鳥でも、飛行中は、身体に足をぴったりと密着させて飛ぶのだろうけれども)

『だって、だって、長い脚を、あんなに綺麗に身体にくっつけているんだよ?ほら、翼と足の付け根の筋肉。全然無駄がなくて、この位置からだって、隆起しているのが、はっきりわかるもの。』

白い翼と少し銀色(灰色)がかった身体と長い脚。
サギ類だろうか・・・と思うけれど、サギのような繊細な感じではない。がっちりしているのに、しなやかで、まるみのある身体の鳥だ。

悠々と、楽しそうに初冬の乾いた青い空を横切っていく。


何処へ行くのだろうか・・・?

遠い旅路の途中だろうか・・・?

冬に向かって、食糧は、足りているのだろうか・・・?


そんなことに思いをはせていると、相方曰く。

『飛行機だって、滑走直後は、車輪を収納するでしょうが。空気抵抗をいかに少なくするか、鳥だって、ちゃんとわかっているんだよ。』

・・・だから、理系の男って・・・。

そう思ったけれど、私は、車の窓から、鳥の姿が見えなくなるまで、見送った。

『Good Luck! よい旅を・・・。』