乾いた冬の晴天。
ここ数か月間、毎日、水筆習字などにいそしんでみた(失業中だから、することもない)。
水筆のよいところは、墨を使わずに、専用の用紙に何度も文字を書きつけて練習できる点だろう。
とにかく、面倒がない・・・なんてことは、以前のブログにも書いた。
水筆専用の用紙も耐久性があって、千回くらいは使えるらしい。
販売元は、『呉竹』という会社である。
水筆ばかりでも何だな・・・と思いつき、本来の目的でもある『ふでペン』で、書き始めたのが、1ヶ月くらい前。
『ふでペン』のインク(・・・というか墨?というか・・・顔料が正しいのだろうか)は、1ヶ月くらいでなくなった。
1日、般若心経262文字と、気が向けば、いろいろ書いたりしていたから、1日あたり300字前後だろうか・・・。
このときの『ふでペン』は、かの『呉竹』社製であった。
このふでペンは、使い捨てらしく、替えのインクは、なかったので、近所のショッピングモールで、新しいふでペンとカートリッジ製のインクを購入した。
折しも・・・年賀状を書くシーズンなのだろう。販売コーナーが設けられていたので、そこでいろいろと物色して、結局、一番安価なモノを買った(何かにつけて、節約を強いられるのは、失業者ならでは・・・ふでペンくらい値段を見ずに買いたいものだとつくづく思う)。
ついでに、A4サイズのコピー用紙500枚一束を購入(重い・・・のだけれど、この用紙で、裏表使ってふでペンの練習、及び、数学〔算数かも?〕の問題を解くのに使っている)
自宅に戻り、さて、一筆書いてみるか・・・と思い、ふでペンのインクストッパーを外し、胴体を少し押して、インクを出して書き始めたのだが・・・。
非常に書きづらい。以前使っていた『呉竹』社製のふでペンとは、何処か違う。
わずかばかりの出費を節約して、得たものが、コレなのか・・・(あの年賀状特設コーナーには、『呉竹』社製のふでペンのカートリッジは、なかったので、別の会社のものにしたのだけれど)。
弘法大師・空海は、言わずと知れた平安三筆のひとり(因みに、あとのおふたりは、嵯峨天皇、橘逸勢である・・・なんてことも、以前のブログ『檀林皇后』で、既に書いたけれど)で、密教系の御坊さん。自由闊達な書体であるそうな(・・・私にはよくわかりませんけど・・・?)
『弘法は、筆をえらばず。』
字の上手なひとは、どんな筆で書いても、上手な字が書けると言うけれど、弘法ならぬ我が身なれば、筆は、選ばないと文字がかけないのである。
しかも、選んで、書いても、字面は、曲がり、くねり、ようやっと解読できるか、否か、抜群の下手具合でもあった。