くもりがち。
昨日、今日と曇りがちな灰色の空の日が、続いている。
私は、こんな灰色の冬の日が、嫌いじゃない。
晴天の日の高揚感よりも、むしろ、少し落ち目な今日みたいな初冬の灰色のくもりぞらの方が、好きなのは、生来の貧乏性のせいかもしれない。
低め安定というか・・・。
満つれば欠ける月のタトエのとおり、頂点を極めればあとは、落ちるだけだし、少しくらい欠けていたほうが、私には、丁度よいのかもしれない(・・・いづれにせよ、私の場合は、欠けすぎかも・・・?)
昨日は、失業保険受給の最後の認定日。通算358日、しっかりいただいてしまい、そして、もう私の銀行口座に現金の振込みの途は、途絶えた。
これからは、正に、無収入の身の上に成る日だ。
昨日は、そんな日だった。
書類を提出して、15分くらいで済んだので、いつものとおり、ラッシュアワーの終わった市街地をドライブする。
1年前は、北上した。
昨日は、東進して、工業団地周辺を1時間くらい走ってみた(もし、次に働く機会があるとすれば、この工業団地に縁があるかもしれない・・・などと、何の現実味もないのに、行ってみたくなった)。
工業団地の各企業では、みなさん労働されているのだろう。
私もかつて、そうだったけれど、平日の午前10時は、会社にいたし、会社以外の場所が、存在するのを自覚していなかった。
ワタシが、会社に居る間にも、他の場所では、他の場所で、ちゃんとソコに存在する・・・ということが、不思議だった。
銀行もスーパーも、コンビニも、お役所も、道路も、公園も・・・この世に存在するすべてが、私に認識されないまま、ソコに存在しているのに・・・。
・・・平日の会社の外の世界。
そんなことを思いながら、時折、小雨も降っているのに、明るい冬の空の下をドライヴした。
途中、コンビニで、ショコラテを購入。
車のフロントガラスにあたる雨を眺めながら、チョコレート風味のミルク珈琲をゆっくり飲んだ。
灰色の冬の空とミルクココアの色は、とても良く似合う。