お昼近くなったというのに、まだ霧が晴れない。
年末なのに、大掃除などには、不向きな気候だ。
私の居住地では、昼前まで霧が晴れない・・・なんてことは、あまりないので、珍しい気がする。
霧・・・と言えば、思い出すのが、易経の『山水蒙』。
艮(山)と坎(水)・・・というどちらかと言えば、軽いとは言い難い・・・ちょっと澱んだ感じのする卦で、蒙は、啓蒙思想、無知蒙昧・・・とか、それくらいしか思いつかないけれど、そんな感じだ。
啓蒙思想・・・といえば、モンテスキューなんてことが、世界史のテキストに出てきたような気がするけれど、遙か昔のことなので、記憶違いかもしれない。
・・・で、モンテスキューって誰だっ・・・?てことで、ググってみると・・・
シャルル=ルイ・ド・モンテスキュー:17世紀のフランスの哲学者。
『法の精神』などの著述。
・・・そうであった。そうであった・・・。記憶の霧の中に隠されていたキー・ワードが蘇ってきたぞ。
因みに、男爵さまだそうだ。
保守派だったそうである。
啓蒙思想といえば・・・大体、ジョン・ロックだとか、ジャン・ジャック・ルソーだとか、そのへんが有名処だろうけれど、どんな思想か説明せよ・・・と言われても、出題範囲の広い世界史である。
もちろん、スルーなのであった。
もう大変なのよね。世界史とか、地理B(←今はこんな教科あるんでしょうかね?)だとか。
覚えることが一杯あってさ。
『蒙』と言う字は、複雑だ。
何か、含みのある哲学的カンジがする。
そんな含みのある字の入っている『山水蒙』。
五里霧中。霧の中。霧の晴れるのを待つ間に、なにか勉強せい・・・ってことでしょうかね?
或いは、『臥薪嘗胆』なのか・・・。
それとも、霧の中で、彷徨い続けるのか・・・。
晴れない霧を眺めなら、そんなことを考える、平穏な年末。