最近迄、外出時に使っていたセルジュ・ルタンスのサ・マジェステラ・ローズの香りが、何となく、暑苦しい気がしていて、夏向けの清涼感のある香りにチェンジしたかった・・・あと2,3本、パルファムの在庫は、在るにはあるのだけれど、1本使い切る迄、次のボトルの封は切りたくない・・・かのサ・マジェステラ・ローズは、壜の中に4/5の残量がある・・・しかし・・・夏には、使いたくないし・・・
こんなどうでもいいジレンマに悩まされていて、7月の声を聞いたあたりから、お試し用に何本か買った量り売りのパルファム類を使っていた。
夏に秀逸なのは、エルメスのオー・ドランジュベルトだとかは、軽くて使い勝手がよかった・・・が、しかし、所詮、1mmLの量り売り・・・である。
2回くらいつけると、無くなってしまった。
あとは、ミニ香水の類だけれど、夏向け・・・と思えるものが無い。
・・・まあ、外出アテもないのだから、どうでも良いことなのだけれど。
最初に試した時の香りが、私の嗅覚に合わず、長い事、うっちゃっていた香水のひとつに、今日のお題のエスティ・ローダーの『White Lenen(ホワイトリネン)』があった。
夏・・・というよりは、真昼の・・・そんなシーンに合う香りだと思っている。
白い花の・・・白い花の・・・白い花の・・・そんなむせ返るような香りであった。
アルデハイドたっぷりの・・・。
アルデハイドの傑作と言えば、かのシャネルNo.5だろうけれど、アレは、天才調香師エルネスト・ボーが、第一次世界大戦で、従軍した北欧の白夜、白い花々をイメージした香り・・・ということだったけれど、オリジナルのNo.5の香りを知らないから、何とも言えない。
因みに、No.5は、香料の賦香率によって、香水・パルファム・オーデトワレと3種類の処方箋があって、いづれも同一な香りではないそう・・・なんてことは、以前のこのブログに何処かに書いたに違いない。
しいて言うなら・・・このホワイトリネンは、No.5のオーデトワレに・・・ちょっと近いかな・・・???と思ったりした。
購入して、長年、ほったらかしにしといたので、たぶん、購入当時の香りではないかもしれない。
箱に入れてしまっておいたけれど、高温多湿な日本の夏を何度も越年し、保存状態もよくないから、劣化していると思う・・・それ故に・・・購入当時には、敬遠したけれど、今は、何となく、丁度よい・・・というか・・・そんな気がしている。
私の嗅覚も劣化したのかもしれない。
一言でいうなら・・・何だか、遠い昔を彷彿とさせる香りなのであった。
昔嗅いだことのある香りで、懐かしい感じがする。
この香りは、全身につけたら、即、浴室へ行って、軽くシャワーで流すと、仄かに香っていい感じになるのだ・・・勿体ないことだと思うけれど・・・。