暑い日続く。
昨日(20日)は、相方と隣々市のシネコンへ、上映中の『HERO』を見に行く。
20時40分開始のレイト・ショー。
テレビドラマの映画化である。
去年の夏頃、テレビドラマとして、月9枠でオンエアされていたような記憶がある。
最初のオンエアから、十年?くらい経っていて、舞台となる検察庁城西支部の検事・書記官の顔ぶれも少し変わっていて、それでも、一種の演劇的手法と舞台設定は、全く変わっていない。
不思議な感じのする各検事の部屋と(フジテレビにしては、珍しい?・・・あまりフジ系のドラマは、みないので、違うかも知れない)舞台系の役者さんの出演が、多い様な気がする。
八嶋智人さん、小日向文世さん、松重豊さんの舞台陣は、前シリーズからの続投、
今回は、日本の中にある外国、治外法権の大使館が絡んだ犯罪がテーマ。
相変わらず、現実には、そんな存在は、ないだろう・・・と思われる久利生検事は、全く生活感のない部屋で寝起きしている。
・・・只、雑然と物が置いてあって、ベッドに、背を向けたテレビやお掃除ロボ、そして、やはり生活感ゼロの木村拓哉さんが、その部屋の主である。
不思議な部屋だけれど、物語の主人公である久利生検事は、こんな部屋が似合っているのかも知れない(久利生検事は、実在の人物がモデルだそうだが、実在の人物は、こんな部屋には、住まないのではないだろうか?あくまでもドラマの中の登場人物としては、似つかわしいような気がする)。
現実味には、乏しいけれど(こんな公務員いるのか・・・?職場に通販グッズを配送してもらったり???)物語としては、充分楽しめる。
テンポのよさ、勧善懲悪の爽快感。
それが、売り物だろう。
新旧ヒロインも登場し、そこには、やはり年月の流れを感じる。
月日は流れているのに、HEROは、そこに、そのままの状態で存在し、ほとんど成長しない。
設定は変わらないハズなのに。
やはりヒトは、歳月を超えることは不可能なのか・・・と思わせる。
それでも、現実や時間を忘れさせてくれる面白い映画に仕上がったようだ。