朝から、雨が降ったり止んだりで、いままでの蒸し暑く不快な夏にも、少しだけ翳りが見えてきた感がある。
例年の如く、お盆休暇になると、以前の職場の友達(だった・・・敢て過去形)のお誕生日祝いを、兼ねたお食事会などを行っていたけれど、今年も、私の主催(たったふたりだけだけれど)で、執り行った。
本来なら、もう縁が切れてもいいと思うけれど。
貸してある韓流のDVDの返却をして貰っていないから・・・とヘンなイイワケを自分にしている。
どちらかが(主に私か・・・)、連絡しなければ、ソレで終わりにできるのだけれど。
久々(5ヵ月ぶり)に、会って、話をしながら、イタリアンのランチだ。
市内の北側にある国道沿いのオシャレな感じのレストランだけれど、正直、美味しくなかった。
・・・コレだったら、もう少し手前のフレンチにするんだったな・・・。
私の居住地は、何故か、フレンチレストランが不毛である(知らないだけかもしれないが)。
従業員(経営者か・・・?ひとりしかいない男性シェフが、調理と給仕を兼ねている)の接客が、杜撰?で、ボソボソと聞こえない声で、料理の説明、断りも無く、お皿を下げる・・・そんな接客だから、推して知るべしである。
相変わらず、社内の愚痴だが、彼女は、建売住宅を購入し、引っ越し中なので、始終、その話題だった。
どうしてその物件を選んだのか、その物件の状態、ローン返済・・・などなど。
流石に、東証一部のコア銘柄に長い事君臨?する大企業に、ン十年勤務していれば、ソコソコの住宅が購入できる訳だ。
・・・ワタシのように、倒産した零細企業の派遣なんざ、足許にも及ばないな・・・継続は、力なり。
長年、我慢を重ねていたご褒美でもあるのだろう。
まあ、コレから頑張ってローン返却に励んで下さい・・・としか言いようがなかった。
私は、職もなく、長年のプータローだから、比べる術もない。
2時間くらい話をして、それじゃ、お誕生日おめでとね・・・と言って、帰宅する。
・・・なにやら、ドット疲れた。
比べる対象にすら、なりえない自分が、とても惨めで、情けない。
別に、比べんかて、ええやないの・・・と思うけれど。
そんなことを考えていたら、石川啄木の短歌を思い出した・・・。
思い出したのはよかったのだけれど、
『友がみな我より偉く見ゆる日よ』+『じっと手を見る』
二つの別の句が、合体してしまった。
記憶力にも翳りが見え始めたようだ・・・。