曇りがちで、涼しい。
もう秋になったのだろうか・・・と思える程の涼しさ。
半袖だと少し肌寒いくらいだ。
大気の流れは、なんて偉大なのだろう。
あれ程、暑かった空気が数日で、10℃以上も下げてしまうのだから。
涼しくなれば、暑さで疲れた身体(私の労働での疲労は、全く無いのに、一応、疲れるようだ)も、酷暑の時期より、眠りやすくなって、再び、ダラダラと眠ってしまった。
一時期、全く眠れず15日間、耐えに耐え抜いた時期が、2年前の今頃だったので、どうしてもそのことを思い出さずにはいられない。
解雇宣告の日から、最終出勤日が、実働で、14日間しかなかった。
その二週間は、正に、地獄の釜の底(・・・といっても、コレなんかまだ序の口かもしれないが)で、ウロウロしているうちに、過ぎた。
短いようで、長く、長いよう、短く・・・時間の感覚がまるでなく、どうしたらよいのかわからぬ状態で、ただひたすら時間が過ぎた。
時間というのは、相対的で、感じ方によって、長かったり短かったりする。
しかも、全くと言っていい程、眠らずにいたので(一度、寝入っても、すぐに目覚めて、不安に押しつぶされそうになる)、思考や不安を、リセットする・・・ということさえ、出来ずにいた。
眠りは、一時的な死。
一度、死なないと再生できない。
ギリシャ神話では、眠りと死の神は、兄弟だという。
一日をリセットする・・・という意味でも、睡眠は、なくてはならないもので、取り上げられれば、ヒトは、ヒトでなくなるのだろう。
一度、眠りを失いかけた我が身だが、それを取り返すかのように、眠ってばかりいる。
もう起きなくてもよい・・・という状態になるまで、中途半端に眠り続けるのだろう。
涼しい北東気流に吹かれながら、暮れていく晩夏に、過去を思い出す、少し寒い今日。