鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

北東気流②

2015-08-25 14:50:07 | Weblog
 
曇りがちで、涼しい。

もう秋になったのだろうか・・・と思える程の涼しさ。
半袖だと少し肌寒いくらいだ。

大気の流れは、なんて偉大なのだろう。
あれ程、暑かった空気が数日で、10℃以上も下げてしまうのだから。


涼しくなれば、暑さで疲れた身体(私の労働での疲労は、全く無いのに、一応、疲れるようだ)も、酷暑の時期より、眠りやすくなって、再び、ダラダラと眠ってしまった。

一時期、全く眠れず15日間、耐えに耐え抜いた時期が、2年前の今頃だったので、どうしてもそのことを思い出さずにはいられない。

解雇宣告の日から、最終出勤日が、実働で、14日間しかなかった。
その二週間は、正に、地獄の釜の底(・・・といっても、コレなんかまだ序の口かもしれないが)で、ウロウロしているうちに、過ぎた。
短いようで、長く、長いよう、短く・・・時間の感覚がまるでなく、どうしたらよいのかわからぬ状態で、ただひたすら時間が過ぎた。

時間というのは、相対的で、感じ方によって、長かったり短かったりする。
しかも、全くと言っていい程、眠らずにいたので(一度、寝入っても、すぐに目覚めて、不安に押しつぶされそうになる)、思考や不安を、リセットする・・・ということさえ、出来ずにいた。

眠りは、一時的な死。
一度、死なないと再生できない。

ギリシャ神話では、眠りと死の神は、兄弟だという。

一日をリセットする・・・という意味でも、睡眠は、なくてはならないもので、取り上げられれば、ヒトは、ヒトでなくなるのだろう。

一度、眠りを失いかけた我が身だが、それを取り返すかのように、眠ってばかりいる。
もう起きなくてもよい・・・という状態になるまで、中途半端に眠り続けるのだろう。

涼しい北東気流に吹かれながら、暮れていく晩夏に、過去を思い出す、少し寒い今日。