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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 

2016-05-29 20:51:51 | 演劇・映画



『ぼうやだからさ・・・。』

1970年代の終わり頃の・・・所謂、ロボット・アニメというカテゴリーという幼児?向けの分野から、30余年。

ぼうやは、大人になり、おっさんになった・・・?

劇場内9割は、成人男性(・・・と思われる)。
すくなくとも、分別の或る大人(少なくとも、ハタチは、超えているだろう・・・と思われる)の方々で、一杯である。

初期ガンダムを初めてみた中学生は、1960年前半から半ばくらいの生まれだろう。

ロボットのアクションだけ見ていた小学生ならば、1970年以降の生まれくらいになるのかもしれない。

ひとつの『機動戦士ガンダム』という作品から、様々に派生した『ガンダム』全ての原点である・・・始まりのガンダムのはじまりの物語である。

人類史上最悪と言われた『1年戦争』を描いたのが、初期のガンダム。

その『1年戦争』を引き起こすきっかけをつくったのが、ガンダム最強にして、最高のキャラクターであるシャア・アズナブル・・・そのひとである。

そして、これは、そのシャア・アズナブルの物語である。


『ぼうやだからさ・・・。』


ガンダム名ゼリフ、シャアが、宿敵・ザビ家の御曹司ガルマに、向けて放つ言葉である。
(本日の画像:ぼうやのガルマ・ザビのミニ色紙と映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』の半券)

シャア・アズナブルは、ダーク・ヒーローとして登場した。
ただのダーク・ヒーローではない。
美形で、高貴?な血筋で、頭脳明晰、超人なみの体力、知力をもった麗しいキャラクターである。
そこに至るまでのシャアを描く、シャアファン待望の一作だろうか?
シャアは、ダークヒーローであるとともに、自身の信念を貫く鉄壁の漢(おとこ)である。
その信念は、両親を殺害(母親は、幽閉後、病死とされているようだ)したジオン公国のザビ家への復讐と父親の信念・スペースノイドの地球からの独立である。

シャアは、信念の為には、友達も利用し、偶然を装って、亡き者にしてしまうし、人類史上最悪の戦争を誘発する。
善悪は、関係ない(もともと、何をもって、善とするか、悪とするかは、人間が決めることであり、宇宙的は普遍性とは、異なる・・・ような気がする)。

暁の蜂起をへて、赤い彗星へ・・・。

かつて、ぼうやだったおっさんたちの・・・ささやかな抵抗・・・。

『親父にも、ぶたれたことない!』・・・ぼうやたちは、現在に至り、映画館へ、集う。

そして、アムロ・レイというニュー・タイプの出現を待つのである。