鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画『殿、利息でござる』

2016-05-17 22:17:05 | 演劇・映画

初夏の陽気から、一転、寒いくらいの気温、更に、本降りの雨。

今日は、珍しく、朝から相方と映画。

雨でなければ、県北の森林公園で、新緑の緑を楽しもう・・・という企画だったのだけれど、昨夜から降り出した雨は、朝から、本気を出して降ってくる。

この雨の中、家から出るのも、ウンザリ・・・なのに、森林公園でのウォーキングなんて、とんでもない・・・映画行こう、映画。

・・・と言う訳で、予定変更。

県央のシネマコンプレックスへ、『殿、利息でござる』を鑑賞。

私は、生まれて初めて、シネマコンプレックスの午前中の上映(ファーストショー・割引料金)をみることになったのだけれど、周りは・・・ほとんど70歳を超えているであろう・・・所謂、御老人ばかりであった。

若い方もチラホラ・・・いたけれど。

外は、雨。

シニア割引。

女性は、友達と連れだって、きゃぴきゃぴ・・・と言う訳ではないれど、

『今日の割引はいくら?』
『わたしちょっとお手洗いへ。』
『いってらっしゃい。いってらっしゃい。券買っておくからね。』

などなど、楽しそうな女子会?みたいな雰囲気のオバさん、おばあさん。

男性も3,4人ひとかたまりのグループのようだ。

その他の御老人は、おひとりさまだったりで、上映前のエントランスで、優雅に珈琲など飲みながら、平日の映画館でのひとときを楽しんでいるかのようにみえる。

午前10時のスペシャル上映は、『マイ・フェア・レディ』でした。
こちら目的のお客さんも多いのでしょうかね?
午前中の上映プログラムしかなかったけど。

御老人様達が列を作る券売機の前では、中年の女性が案内をしていて、機械が苦手なお客様対応に当たっていた。

そうだよな・・・ウチのハハ(母)だって、機械モノってダメだもんな・・・。


さて。本日のお題。

江戸時代中期の仙台藩・吉岡宿が、仙台藩直轄の領地でなかったために、仙台藩から助成金が給付されず、さびれはて、疲弊していく中で、仙台藩に千両(現・貨幣価値で、3億円)貸付、その利息を巻き上げるという奇策を考えついた菅原屋篤平治(瑛太さん)と造り酒屋の穀田屋十三郎(阿部サダヲさん)。

村を束ねる肝煎の幾右衛門(寺脇康文さん)、十三郎の叔父・十兵衛(きたろうさん)、寿内(西村雅彦さん)らを巻き込んで、私財を投じ、資金集めに奔走するが・・・。難敵の藩の役人(松田龍平さん)対吉岡宿仲間達の頭脳戦。

己を捨てて、ただ町のため、人の為。

十三郎の弟・浅野屋甚内(妻夫木聡さん)、先代で、十三郎と甚内の父親役に山崎勉さん)、母親役に草笛光子さん。

若き仙台藩主にフィギュアスケートのメダリスト・羽生結弦さん。

一昨年の『高速!参勤交代』とシチュエーション、キャストが、かぶるものの、お金と頭は、使いよう・・・お金に振り回されている現代人にとって、お金の使い方、お金で、人が動くのではなく、人がお金を動かす力を考えさせられる作品かもしれない。