深夜。本降りの雨・・・。
赤穂浪士の討ち入りの日であったか・・・?
・・・なんてことを考えながら、菓子を焼いている。
最近は、深夜に菓子を焼いている。
買いたい菓子が、高額なのさ。
いや、高額ったって、数千円とか数万円とか・・・そんな金額じゃないんだけれどね。
それに、深夜電力だと安いんだよね。電気料(微々たるものだけれど)。
一番食べたいのは、スコットランド製のウォーカーのショートブレッド・ハイランダーという焼き菓子で、2枚(40g)づつパッケージされたものが、約120円前後。
1ダース12パッケージ(つまり24枚)1500円前後だったか。
フツーの日本のメーカーのものより割高であるけれど、材料が、シンプルで、小麦粉、バター、砂糖、塩。
作り方は、至って簡単ということなので、自作してみる。
材料は、砂糖1 に対して、バター2、小麦粉3ということで、1:2:3の分量となるのがフツーのショートブレッドらしい。プラス塩少々。
この焼き菓子に限らぬが、お菓子作りというものは、繊細で、グラム単位の材料計量が要求される。
それ以上でもそれ以下でもいけないらしい。
そして、なにより、失敗すれば、高額な材料(しかも、フツーの我が家のオカズには、あまり使わぬ食材だ)が、無駄になってしまう・・・というリスクがあった。
ショートブレッドは、簡単で、室温に戻したバターに分量(2~3g)の塩を混ぜ、撹拌する。
そこへ分量の砂糖を入れて、クリーム状になるまで、混ぜ込む。
篩(ふるい)にかけた小麦粉を2~3回に分けて混ぜる。
混ざったら、板状に伸ばし、切り分け(型抜き)、200度に余熱したオーブンを、170度に下げ、30分焼く。
・・・といった至ってシンプルな工程なのだが・・・。
ややや・・・バターと粉が、ソボロ状になり、混ざらぬではないか・・・コレで、どうやって伸ばせというのだ?
全くもって、粉のままであった。
暫し、考え、玉子を足して、捏ねてみた。
なんとなくまとまったので、焼いてみる・・・似て非なる味だが、それ程不味くはないし・・・いや、どっちかっていうと旨いのだった。
よくよく考えてみたら、私の初等教育で、躓いた算数というものが、大きく影響していることが判明。
砂糖ー30g、バター60g、小麦粉180g コレ完全に間違いで、小麦粉の量を間違えていた。
1:2:3である。
小麦粉をバターの量の3倍してしまったのだった。本来なら、90gであろう。砂糖の3倍なんだから。
算数が出来ないために、焼き菓子も上手くできないのか・・・。
(初等教育のつまづきもあるけれど、砂糖とバターが、あまりにも多いので、気が動転していた・・・ということもあるにはあるのだけれど・・・)
初等教育の失敗は、人生の不作だ。
ただし・・・例えば、砂糖30g、バター60g、小麦粉90gで、生地を合わせて作っても、ソボロ状のままだから、これは、型に押し付け、ギューギュー押して、固めてから、冷蔵庫で、1時間くらい冷やし固めてから、切り分けるらしい。
そして、焼き上がりは、柔らかいので、冷めるまで待つとサックリした歯触りのショートブレッドが出来上がる。