数度に渡る不正会計だとか、損失だとかで、先週末は、東芝祭りだった東証。
東芝は、国有化なのか・・・去年は、ドル箱のメディカルを売却したばかりだったけれど。
エアバッグの不具合で、国内で死者が出てしまったタカタも、ストップ安で、値がつかず・・・。
お正月の2,3日、日テレが、箱根駅伝をオンエア中に、TBSが、『下町ロケット』の再放送していたので、録画しておいたものを、見た。
下町の従業員200名の中小企業『佃製作所』は、中小ながらも卓越した技術力で、エンジンの供給を主軸に、技術開発にチカラを注ぐ企業であった。
地道な努力で、開発した技術力を、根こそぎ奪っていくように、仕掛けられる大手企業の罠にも負けず、見下されても、
『技術と数字は、嘘をつかない』、
『どんな難問にも必ず答えがある』、
『仕事に夢を持て』
をモットーに、社長をはじめ、それを支える技術開発部長、経理部長、営業部長たちの奮闘で、巨大企業と対等に渡り合う『佃製作所』。
『佃製作所』は、カネでは、動かない。
銀行融資の凍結、特許訴訟、自社社員の裏切り。
様々な問題も、全て、『佃製作所』を成長させる糧となってくる。
壁を越えれば、壁の向こうには、夢が待っている。
やがて、中小企業の供給したロケットエンジンバルブで、国産初のロケットの打ち上げが、成功し、そのバルブの技術が、ひとの命の救う人工心臓弁へと応用される。
もうやめてしまいたくなる研究開発・・・それを続けるのは、夢の達成。
東芝もタカタも・・・。
そして、日本中のメーカーも。
たぶん、忘れてしまったであろう・・・日本の技術開発力。
かつての井深大(ソニー)、本多宗一郎(ホンダ)のものづくりの信念は、まだ残っているのだろうか?
東芝の電気製品の技術力。
今は、中韓にとって代わられた・・・でも、中韓は、日本を越えることができない。
彼らは模倣するだけだ。
日本も、模倣を得意とするけれど、オリジナルの上をいく、製品を世界に押し出すことが出来た・・・それが技術力である。
そして、その技術力は、ヒトが生み出すものである。
もっとも繊細な技術力を要するエアバッグ。
身を守るはずのエアバッグが、ヒトの命を奪う結果になってしまった。
それでも、その技術力なしでは、日本の自動車産業は、低迷するだろうか・・・。
そんなことを考えながら、見ていた。
技術は、ヒトを幸せにする・・・技術大国ニッポンの復活は、あるのだろうか?
池井戸潤のドラマは、興味が尽きない。