夏日なれど、風冷たい。
湿度低く、凌ぎ易い雨期の始まり・・・。
先週、映画『花戦さ』をみて、是非とも原作を読んでみたい・・・と思って、買い求めました。
私は、基本的に、書物は、それなりの代価を支払う・・・を旨としておりますので、購入した文庫本は、新品のもの。
古書なども十数点の出品がありましたが、配送料など含めると、新品と幾らも変わらないかったですし(←タダ、それだけ・・・なのですがね・・・)
さて・・・。
書物の内容。
意外と、サラリ・・・と書かれた文章ですね。
鬼塚さんという作家さんの御本は、初見でしたが・・・。
どうも・・・。
映画の池坊専好(野村萬斎さん)のイメージが強くて、なかなか原作の専好さんのイメージと繋がらなくて・・・。
映画の千利休(佐藤浩市さん)は、何故か、最初から違和感がありすぎて・・・。
そして、本書の千利休さんも・・・同じく・・・(たぶん、三浦綾子氏の『千利休の妻たち』が、私のイメージの原点になっているからなのかもしれませんが。なかなか更新されないのよね?イメージってさ・・・)
読んでから見るか、観てから読むか・・・(角川映画創生期のキャッチコピー、因みに本書は、角川さんの出版)。
読んでから見ても、観てから読んでも・・・たぶん、違和感アリアリ・・・なのでしょうね(個人的感想です)。
池坊専好さんというひとは、実在の人物・・・だそうです。
そういう人物の存在すら知らなかったけれど、イケバナをされている方には、常識?なのでしょうかね???
映画では、野村萬斎さんが、上手く作り上げた感じでしたが、原作本では、あまりインパクトがないような・・・まあ、穏やかで、優しい・・・美の天才という描かれ方をされていました。
利休さんについては、色々な小説で、様々に取り上げられており、茶道の天才、只の業突く張りの商人、美輪明宏さんなどは、『単なる喫茶店の親父が、エラぶって、安物のクズ茶碗に高値つけている!』なんておっしゃっていましたが・・・実際のところは、どうなのでしょうか・・・?
映画に登場する天才絵師の娘・蓮(れん)は、映画の中だけのお話だったようです。
ただ・・・やはり、花というイキモノを扱う上で、映像の方が、強かったかもしれません。
原作本には、『色』がなかったような気がします。
戦国の世を生き、己の『美』を追求する天才たちを描く・・・。
『読んでから見るか、見てから読むか・・・』は、あなた次第???