先週末の土曜日に、合計8時間の三谷幸喜さんの作品をオン・エアしていた某エイト・テレヴィジョン。
新作は、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を換骨奪胎で、第二弾。ドドーンと3時間。
名探偵・勝呂尊を、野村萬斎さんの続投でした。
・・・本家本元の『アクロイド殺し』は、未読なので、どのヘンまで、忠実なのかは、わからないのですが、時代は、終戦後の日本。
昭和のど真ん中。復興期の昭和26年という設定だったようです。
容疑者全員に、なんらかの秘密があり・・・そちらの方に、気を取られていて、肝心のヒトを、容疑者の勘定に入れないように・・・ミス・リードしていく筋立てのようでした。
まあ、映像化は無理と言われている作品だけあって・・・。
都合の悪いところは、映像化せず、後出しジャンケン的に、タネあかし・・・でした(ミステリーの皆川博子さんなんかが、よく使う手法でしょうかね)。
過去にも・・・。京極夏彦氏の『姑獲鳥の夏』なんかは、映像がでちゃうと、ミステリーでもなんでもなくなってしまうっていうんで・・・そういう映画がありましたが、コチラは、見る機会もありませんので、何とも言えませんが・・・。
はい・・・一番、印象に残ったのは、やはり野村萬斎さんの・・・あの究極の『声』でしょうかね?
もともと、響くようなよい低音の声をお持ちですが・・・私は、かの『ハクション大魔王』の大平透さんかと思いましたよ。
大平透さん=(ハクション大)魔王なんだけど。
科学忍者隊ガッチャマンの南部博士も大平さんでしたね~~~って、大平さんのハナシではなく、野村萬斎さんでした。
オチャラケてばかりのスグロですが、最後は、苦悩に終わるようです。
その苦悩の表情は、流石に、役者さん。
狂言は、キツネにはじまり、狐に終わる・・・って、関係ないですが。
殺されちゃう黒井戸さん役のエンケン(遠藤憲一)さん、大ブレイクですね~~~。
テレビで、見ない日は、ないくらい・・・。
映画に、ドラマに、ひっぱりダコ。
余貴美子さん、草刈民代さんの不思議な存在感と怪しさ(お二人とも目のメイクが際どい。余さんは、赤。草刈さんは、緑のアイシャドウがなんとも・・・)。
藤井隆さんのチンピラ感は、ハンパなくヨカッタです。
文学座の今井朋彦さんも、やはりヘンな怪しさで、視聴者に不信感を植え付けます。
このひとのために・・・黒井戸さんの殺人事件が起きたという・・・張本人は、最近迄、やたらワイドショーが騒いでいた斉藤由貴さんですが、若いころと変わってないというか、あまり進歩がないというか、あのトシで・・・と、ちょいと目を逸らしたくなる・・・。なんか、オバさんの若作り的で。無理があるような?
さてさて・・・肝心なひと。主役でもあり、わき役でもあり、ドラマのガイド役でもある大泉洋さん。
ワタクシ的には、このひとの、なんとなくぼんやりとした印象の目が好きになれません。コレは、好みの問題ですが。
結果的には・・・だから?何なんだ???的でしたが・・・。