終日、湿度の高いくもり。夜から雨。
5日ぶりに外出。食糧、日用品の買出し、家人の病院送迎など。
家人を乗せて車を走らせていると、黒いワンピースの女性が歩いているのをみかけた。
しろいフリルの大きな襟のブラウス・・・一見、ロリータ風だけれど、ワンピースの裾は、ロング。
顔は・・・眼鏡をかけた枯れ枝のような婆さんだった。
婆さんには、似つかわしくない服装で、顔と服に、かなりの乖離があって、こういうのを違和感というんだろうなぁ・・・と思った。
要するに、連れ立って歩くのが、ハズかしい。知り合いだと思われたくない・・・みたいな・・・。
婆さんが、ロリータ風の服を着て歩くのは、全然問題ないんだけどさ。
如何せん・・・顔と服が・・・。
ロリータではなかったけれど、かなり細身で、スタイルがよくて、手足が長くて、カッコイイおんなひとが、歩いていた。
顔をみてガッカリした。しわくちゃなオバさんだった!なんてコトもあった。
顔とスタイル及び、服の乖離状態が、激しい程・・・わたしには、関係ないけれど、居たたまれないというか・・・でも、着ている本人は、全然、考えていないだろう・・・見知らぬ他人が、居たたまれなくなっているなんて。
いやいや・・・居た堪(たま)れない・・・ってのは、私の勝手な感想なんで。
・・・そう。居た堪れない。
見も知らぬひとのコトなど、どうでもいいのに。
そういえば、会社員をやっていた頃は、いつもこの『居た堪れない』感ばかりで、特に、派遣に出ていた頃は、やはりココは、仮の居場所で、いつも居た堪れなかったような気がしていた。
自宅に居ても、何処に居ても・・・いつも私は、居た堪れない。
ずっとずっと・・・居たれないのに、何故だか、10数年も居続けた派遣先のふたつの会社。
そして、数10年も、居た堪れない場所に住んでいて。
たぶん、世の中とか、社会とか、或いは、人間として、乖離しすぎてしまったのかもしれない。
本当の居場所が、此の世のどこにもないような気がする・・・少し悲しい梅雨の夜・・・。