鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

乖離(かいり)

2020-07-21 23:24:23 | Weblog

終日、湿度の高いくもり。夜から雨。

5日ぶりに外出。食糧、日用品の買出し、家人の病院送迎など。

 

家人を乗せて車を走らせていると、黒いワンピースの女性が歩いているのをみかけた。

しろいフリルの大きな襟のブラウス・・・一見、ロリータ風だけれど、ワンピースの裾は、ロング。

顔は・・・眼鏡をかけた枯れ枝のような婆さんだった。

婆さんには、似つかわしくない服装で、顔と服に、かなりの乖離があって、こういうのを違和感というんだろうなぁ・・・と思った。

要するに、連れ立って歩くのが、ハズかしい。知り合いだと思われたくない・・・みたいな・・・。

婆さんが、ロリータ風の服を着て歩くのは、全然問題ないんだけどさ。

如何せん・・・顔と服が・・・。

ロリータではなかったけれど、かなり細身で、スタイルがよくて、手足が長くて、カッコイイおんなひとが、歩いていた。

顔をみてガッカリした。しわくちゃなオバさんだった!なんてコトもあった。

 

顔とスタイル及び、服の乖離状態が、激しい程・・・わたしには、関係ないけれど、居たたまれないというか・・・でも、着ている本人は、全然、考えていないだろう・・・見知らぬ他人が、居たたまれなくなっているなんて。

いやいや・・・居た堪(たま)れない・・・ってのは、私の勝手な感想なんで。

 

・・・そう。居た堪れない。

見も知らぬひとのコトなど、どうでもいいのに。

 

そういえば、会社員をやっていた頃は、いつもこの『居た堪れない』感ばかりで、特に、派遣に出ていた頃は、やはりココは、仮の居場所で、いつも居た堪れなかったような気がしていた。

自宅に居ても、何処に居ても・・・いつも私は、居た堪れない。

ずっとずっと・・・居たれないのに、何故だか、10数年も居続けた派遣先のふたつの会社。

そして、数10年も、居た堪れない場所に住んでいて。

たぶん、世の中とか、社会とか、或いは、人間として、乖離しすぎてしまったのかもしれない。

 

本当の居場所が、此の世のどこにもないような気がする・・・少し悲しい梅雨の夜・・・。