鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

2007年7-8月・演劇総括②

2007-12-18 00:10:52 | Weblog
演劇総括の第二章。

7月から8月前半の観劇記録です。

7月---なかなか梅雨が明けなかった7月でしたが、3本も見てしまいました。

『国盗人』---この作品も以前のブログでご紹介済みですが、野村萬斎さんの声の良さ、所作の美しさを堪能した舞台でした。
今井朋彦さんの演技もとても印象に残っています。
ここで、書いておかねばならないことは、白石加代子さん・・・いやあ、凄い女優さんです。もう怪物・・・。劇場枠で取ったチケットですが、席順をみてガッカリ・・・、後から2番目のポジションでしたが、当日の舞台構造からすると、一番見やすい座席だったみたいでした。かなり、段差のあるステージだったんで、前の方の座席だと、全体が見渡せないカンジでしたので・・・。
こういうときは、劇場枠チケットは、有難いもんです(単なる偶然?)。

『十二夜』---今年は、ホントにシェイクスピアが多いなあ。
シェイクスピアの歌舞伎ヴァージョン。
歌舞伎座での上演。尾上菊之助さんの二役で演じる双子の兄妹がとても可愛い。とくに妹の琵琶姫の可憐なこと。お父様の尾上菊五郎さんとの共演でした。
市川亀治郎さんの麻阿もすっごく可愛らしかったな。中村錦之助さんの憂鬱そうな左大臣も雰囲気ありました。歌舞伎座の大舞台の背面を鏡で、覆う蜷川幸雄さんお得意の演出で、観客の度肝を抜いたプロローグも忘れがたいです。

『ひーはー』---piperの説明のしようがないコメディ。とにかく、このお芝居のストーリーを観ていない人に説明するのは、非常に困難・・・。でも2時間笑いっぱなしでしたが、毒のある笑いだったかな。後藤ひろひとさんってすっごく面白い。後藤さんのモトの奥様?の楠見薫さんも出演していて、ベルバラのオスカルの衣装が目に焼きついて離れない。腹筋善之介さんのブッとんだ傭兵も怖かったなあ(特に目に、異様なチカラがあって、ヒッジョーに怖かった)。


さて、8月。
この月の後半から、このブログを初めたので、前半に見た公演が一つ残りました。
『すけだち』---筧利夫さん主演というよりは、松浦亜弥さんの主演か・・・。
私は、筧さんのファンなんで、筧さんを観にいったつもりですが・・・。筧さん素敵!最高!!
北村有起哉さんの科学者・白鳥(スワン)・・・いい役でした。北村さんは、去年のメタル・マクベスの時もすごっくいい役でした。おひとがらもお優しそうです。
宮川大輔さんも良かったんですけど、最初は、漫才の大介・花子さんの大介さんとお名前が似ていたので、漫才のひとが出るのかなと思っていたら全くの別人でした。すみません。

今年も結構、いろいろ観にいきましたね。
新感線ばっかりという気もしますが・・・。来年は、もっと幅を広げていろいろなカテゴリーの上質なエンターティメントが楽しめるといいな・・・と思っています。




2007年前半・演劇総括

2007-12-16 20:55:06 | Weblog
寒風吹きすさぶ一日。

もう12月も半ば・・・。今年ももうすぐ、Bye・・・。

・・・と言うわけで、本日は、今年の観劇の総括でも致しましょうか。
今年は、もう観劇の予定は、ありませんので。
8月後半からの公演は、ブログで公開してしまったので、今年の1月から6月までの半年間の公演を中心に展開していきます。

まず、1月・・・これも以前のブログでご紹介済みなんですが、劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』
センター最前列の水の飛び散る座席での観劇。
ホント、凄かったのよ。雨は降るし、滝は、流れるし、血の河まで再現しちゃって。
市川染五郎さんの主演。やはり今年一番に印象に残る舞台でした。封鎖中の第三舞台の小須田康人さんの出演もありましたし。なんといっても岡崎司さんの新曲を堪能できたし。

2月・・・G2プロデュース『地獄八景・・浮世百景』上方落語をベースに恋人の小糸を救うため、地獄の閻魔の庁に走れ!若旦那!!。
松尾貴史さんの閻魔大王、枡毅さんの大番頭さん、歌舞伎の市川笑也さん・・・まあすごい!といった顔合わせで、笑ったり、シュンとしたりと楽しい舞台でした。

3月・・・『ロックオペラ・TOMMY』劇団☆新感線のいのうえひでのりさんの演出でしたが、内容は、よく理解できませんでした・・・が・・・しかし、音楽担当の岡崎司さんのギター、松崎雄一さんのキーボードの生演奏だけでも満足でした。中川晃教さんのヴォーカルも凄かったし。歌唱力では、若手ピカイチですね。

4月・・・『写楽考』堤真一さん主演。原作は、矢代静一さんだったと思いますが、なかなか斬新な舞台構造でした。キムラ緑子さんの色っぽさに女優さんの凄さを見た感じがします。
他、長塚圭史さんの喜多川歌麿役もいけてましたね。最近は、演出の方が多いみたいですが。

5月・・・『薮原検校』劇団☆新感線の看板役者・古田新太さんの主演。
ドスのきいた演技で、他を圧倒。井上ひさしさんの原作で、16ページに及ぶ休みなしのセリフをまるまる暗記しての挑戦とか・・・凄い役者魂。段田安則さん演じる塙保己一の静かな演技も絶品。
田中裕子さんも相変わらず仇っぽい。

6月・・・『宝塚BOYS』葛山信吾さんの主演。爽やかで、ほかのBOYSのまとめ役で優しいお兄さんという感じでしたね。吉野圭吾さんも凄くカッコよかった。タキシードで、あの宝塚の羽をつけて踊るシーンも印象の残りました。

☆☆☆

7月と8月前半分は、またいづれ。
明日のブログは、多分お休みです。




Freezin’---心も凍る『あかいろうそくと人魚(小川未明・著)』

2007-12-15 20:01:49 | Weblog
先週の土曜日に引き続き、今日も夕方から時雨れてきた。

この時期、子供の頃は、クリスマスプレゼントに心を躍らす季節。
5歳前後の頃だけど、『人魚姫』の物語にいたく心酔していたので、本をくれるなら、人魚姫関係の本が欲しいと、リクエストしていた。
アンデルセンの人魚姫の亜流みたいのを求めていたわけですね。
・・・で、親が買ってきてくれたのが、小川未明さんの『あかいろうそくと人魚』。
心も凍る冷たい冷たいホラー・・・。

神社の石段で、おかあさん人魚は、赤ちゃん人魚を産み落とし、赤ちゃん人魚は、町で蝋燭屋さん(だったと思うけど、違うかも?)のおじいさんとおばあさんに拾われて、大切に育てられる。
少女になった人魚の赤ちゃんは、売り物の蝋燭に絵付けをするようになり、これがよく売れるようになった。絵を描く人魚がいるというので、見世物を商売とする香具師達が、大金を積んで、人魚の少女を買いにきた。おじいさんとおばあさんは、最初は、門前払いをしていたけれど、やがて、金額の大きさに、心奪われ、人魚の少女を売ってしまう。少女は、鉄の檻にいれられ、悲しみのあまり、少女は、蝋燭を真っ赤に染める。
その夜、髪をみだした蒼白の顔をした女が蝋燭屋を訪れ、少女が最後に染めた赤い蝋燭を買い求めた。そして海は嵐となり、少女を乗せた船も難破してしまう。
その日から町は、雨が降り続き、やがて、赤い蝋燭が燃え尽きるとともに、廃墟となってしまった。

・・・というお話なんですけど・・・。
5歳の子供にゃ早すぎやしませんかね。人魚モノっていうカテゴリーの選択だったのだろうけれども。
少女人魚が檻に入れられるあたり、胸が痛くなるし、赤い蝋燭は、少女の血なのかもしれないし。

怖いお話ですが、童話です・・・。

今考えれば、おじいさん、おばあさんも老い先短いし、そんな大金必要だったんだろうか?
なんて疑問が湧いてくるし、人知を超えた、異界(人魚)のチカラと或いは、自然現象が、ひとの住んでいる街ひとつ壊滅させてしまうということに、背筋が凍る恐ろしい童話なのである。

さて、モトは、アンデルセンの人魚姫を下敷き?にしているようだけれども、日本でも、人魚伝説って各地であるようだ。
人魚の肉を食べたがために、不死となった『八百比丘尼』伝説とか・・・。

やはり、人魚は、魔物で、不思議な力があるのだろうか・・・。
・・・だったら、やはり、これを食するには、大吟醸のお供が必要だろう。

北国の冷たい海風と暗い暗雲、雷鳴が響きわたり・・・といった中でのsituationが宜しかろうと勝手に妄想する。



『討入りの日にイタリアン?』

2007-12-14 22:04:40 | Weblog
風の冷たいよく晴れた冬の一日。

時は元禄十五年、赤穂浪士が、吉良邸討入りの本日。忠臣蔵です。

会社では、忘年会を開催する部が多いんで、12月は変則のノーザンday(残業禁止day)なんですわ。
そんでもって、我が部も忘年会なんだけれど、今日は、エスケープ。
隣のY市のイタリアン・レストランで、友人とディナーな訳で・・・。
まぁ、会社の人たちと飲んでも、仕事の話になっちゃうし、さほど、量も飲めないし、同じくらい会費払うんだったら、フレンチかイタメシ(・・・って、今使っていい単語なんだろうか?)か、懐石の方が、いいんですよね。ワタクシ・・・。

今日のメニューは、お二人様お取り分けコース。

生ハムのサラダ。
魚介のカルパッチョ。
ピザ・マルゲリータ
メインのパスタは、ポルチーニ茸のトマトクリームソースと魚介類のトマトソースの2種類を、はんぶんこして。
コーヒー。
栗のムースケーキ

ご馳走様でした。

忠臣蔵の日に、イタリア料理か・・・。赤穂浪士のみなさん。ごめんなさい。
もうおなかが一杯です。


『スナフキンは、哲学者?』

2007-12-13 20:43:09 | Weblog
雨の朝。
あたりは、薄暗く・・・。

会社で、おえらいさんたちが、会議だったんで、久々に、仕事中、相棒とアニメ?の話になった。
アニメで好きなキャラクターは、誰ですか?
『機動戦士・ガンダムのシャア大佐だな。だって、美形だし、もとジオン公国のプリンスだしさ・・・。』
といったところ、相棒は、あっさり・・・。
『初めのころのガンダムってよくわかんないですよね。私、幼稚園だったし・・・』
・・・そんなに昔か・・・初回のガンダムは・・・。


それで・・・もうひとり。
本日は、『スナフキン』。
北欧のトーベ・ヤンソン女史の著作『ムーミン』シリーズに、でてくるなかなか魅力的なキャラクター。
ギターが上手で、悩めるムーミンに道を示してくれるような地図のような人物(・・・でいいのだろうか?)。
私は、この原作を読んだことがない。
アニメーションの『ムーミン』の初代の吹き替えが、故・岸田今日子さん。
リメイク版は、ノンノンがフローレンス?になっていたりしているらしいが、こちらも存知上げないので、初回版のアニメにたよるところが多いんだけど・・・。

さて、この道を照らす哲学者?スナフキン・・・。
一体、職業は、何なんだろう?
ムーミン谷に住んでるような・・・でも、ムーミンが、答えを求めようとすると、旅に出てしまっていたりで、どうもはっきりしないみたい。
そもそも、人間なのかどうなのかもわからないんで、ナントも申し上げようもないのだけれども、
とにかく、クールで、理知的で、孤独が好きみたいだし、恋愛なんかしそうにないなぁ・・・。
スナフキンの彼女って想像できないもんな・・・。
他人にたよらなくても、生きていけるのがスナフキンなのだろうか?

・・・だとしたら、やはりヒトでは、ないんだろうなぁ・・・。

ギターを奏でているあたり、ミュージシャンっぽい感じもする。
若そうにみえて、案外、イイトシなのかもしれませんね・・・。

或いは、ムーミン・パパの若い頃の分身なのかな・・・と思うこともある。
・・・だとしたら、ムーミン・ママのような賢い奥さんを貰うわけだ・・・。
なかなか奥が深い物語だし・・・。

ちなみに相棒の好きなキャラクターは、劇場版『銀河鉄道999』の『星野哲郎』だそうである・・・。





『むくどりのゆめ(濱田広介・著)』

2007-12-12 20:39:11 | Weblog
冬の緩い日差しもなく、煙るような一日。

『むくどりのゆめ』という童話をご存知でしょうか?
童話作家の濱田広介さんの著作ですが、最近、このお話が、絵本になっているのを見つけて購入しました。作画は、どうぶつのかわいい絵でお馴染みのいもとようこさん。
子供むくどりの表紙がほんとにかわいくて、つい、ほっこりしてしまうのですが、お話は、シーンとした静寂な悲しさがあります。

私は、この物語にであったのは、まだ、五歳くらいの頃だったと思いますが、冬の原野の古い栗の木の穴のなかで、越冬するおとうさんむくどりとそのこどもむくどりのお話です。
もうこの世にいないおかあさんむくどりを、じっと待っている子供むくどりの姿が、ものすごく悲しい。
おとうさんむくどりは、おかあさんむくどりが、既に、この世にいないことを、こどもむくどりに伝えては、いないようです。
こどもむくどりが
『おかあさんは、今頃どこにいるのかな。海の上をとんでいるのかな。』と問う度、
『そうだね・・・。』
と答えたりするんですね。

おかあさんのいない子供は、悲しいし、妻を亡くした夫もせつない・・・。
そんなsituation を、やわらかく、優しく、悲しく描いている童話です。

栗の木の葉っぱがみんな風でとばされてしまった中で、一枚だけ、残った枯葉を、こどもむくどりは、馬の毛で根本からしっかり結わえてあげます。
(O・ヘンリーの『最後の一葉』を彷彿とさせますね。)

その夜、こどもむくどりは、夢をみます。
白い羽根のおかあさんむくどりが、何も言わず、優しい眼差しで、自分を見ている・・・
『おかあさんが帰ってきた・・・。』
そう思って、近づこうとするけれど、白いとりは、飛びさってしまいます。

翌朝、栗の木に一枚だけ、残った枯葉に、白い雪が積もっていました・・・。

美しく悲しい静寂。
原野に吹きすさぶ風の中で、みた静かな愛慕の幻・・・。





疲れた子供

2007-12-11 21:24:47 | Weblog
お花屋さんの店先にシクラメンの鉢植えが並ぶ季節。
昔は、赤が主流でしたが、最近は、いろいろな色と先端がフリルのようになっている花びらだとか、サイズも色々・・・。

この時期は、小椋佳さんの『シクラメンのかほり』のメロディを思い出します。
布施明さんもカバーしてましたね。

もと第一勧業銀行(現・みづほ銀行)の社員でしたね。小椋さんは・・・。銀行員の方がヒット曲作っちゃうあたり凄いことです。
他に、『めまい』とか『揺れるまなざし』なんかあったけど・・・(知らない方ごめんなさい)。


♪疲れを知らない子供のように時がふたりを追い越していゆく・・・。
呼び戻す事が出来るなら、僕は、何を惜しむだろう・・・。

ワタクシは、なんか子供の頃から疲れていて、疲れを知らない子供って歌詞がよく理解できなかったんですけど、現在も、血圧低いし、体温低いし、元気は、いまひとつってとこでしょうかね・・・。
疲れを知らず、遊んだことってないもんな。
でも、今は、疲れを知らない子供のような時間に追い回されている感じもしますけど・・・。


シクラメンは、イスラエルが原種らしいですが、原種は、とても小さくて、イスラエルの方々に、大きな鉢植えのシクラメンを見せても、同じ種類とわかるかな・・・。
Barrenな荒地で育った原種のシクラメンと潤沢な水の国で改良されたシクラメンと・・・。
ちなみに、今のシクラメンって芳香のするやつってあるんでしょうか?
ほとんど、花のかおりのしない花と認識していますが・・・。
あくまで歌のイメージってとこでしょうか・・・。

私は、真っ白い花のシクラメンが好きですが、買って帰って飾ると、家人曰く、
『冬にその色は、寒々しい。』
といいます。
やはり、冬は、暖かみのある色がいいのでしょうか?
寒色系ですが、ミスティブルーとか淡いミストパープル系なんかの色もあったら素敵だな。




melancholy ~long face・・・

2007-12-10 22:01:13 | Weblog
夕方から何故か、憂鬱な気分に襲われている。
従って、今日は(今日も・・・かな・・・)文章が書けずにいる。

私の周りは、今のところ、薄ぼんやりとした、グレーがかった青いような淡いパープルの翳りおびたmistが渦巻いていると思って間違いない。
いいんですよ。別に・・・。今、自室にひとりだし・・・。

やらなきゃいけないことは、結構、たまってるのに、こんな気分だし。

さて、今の私は、long face な訳で・・・長い顔じゃないですよ。
『浮かぬ顔』と言う意味・・・。
如何して、long が浮かないのかよくわかんないけど・・・
まあ、long faceな訳です。

100年以上時間の経った所謂アンティークと呼ばれる骨董品のなかに、ビスクドールという素焼きの顔を持つお人形がありますね。
有名なところで、ジュモーとかブリューとか・・・。
その工房で一時期だけ作られて、現存数もあまりないロングフェイスジュモーと呼ばれるお人形があるそうです。
ジュモーの特徴であるあどけない顔が、愁いを含んだ表情をしているそうです。

あどけない顔で、憂鬱な表情か・・・。
大人びた少女ってとこでしょうかね・・・。

このlong faceなお人形。物凄い値がつくそうです

100年も経ってりゃ、そりゃ、悲しくもなるよな。
日本じゃ、100年経つと、モノに、付喪神(すみません。漢字忘れました)が憑くっていうしな。

今日は、どうしてもポジティブになれないんで、オチのないまま(いつもだけど)終わりなんです。
ごめんなさい。


冬の散歩道

2007-12-09 19:09:04 | Weblog
よく晴れた冬の休日。
冷たい風に乗って、自宅の後ろの雑木林の落ち葉の乱舞。
Situationは違いますが、『冬の散歩道』・・・。
サイモン&ガーファンクルの曲にありましね。

彼らの曲では、『コンドルは飛んでいく』が一番メジャーでしょうか?
『スカボロー・フェア』、『サウンドオブサイレンス』、『ミセス・ロビンソン』あたりかな・・・。

自宅の裏の雑木林の中の細い道を抜けると、工業用の鉄道の高架線路が通っていて、その上を歩くことができるのです。
休日は、列車が通らないし・・・。
結構、高さがあって、冬枯れした水田の向こうの新興住宅地が見渡せて、お気に入りの散歩道となっています。
ニュータウンという名称で通っていますが、この新興住宅地のハズレにある貯水池に、冬になると鴨が群れをなして、泳いでいる姿がみられるので、気が向くと(ひと冬に3回くらいですが・・・)見に行ったりしています。

演劇ファンのワタクシのバッグのなかには、いつもPENTAX フラビーノ7(双眼鏡)が常備されているので、鴨くらいだったらいつでも、ウォチングできるのであります。

こいつらもあの羽根の下に、潤沢に皮下脂肪を蓄え、寒さを凌いでいるのだろうなぁ・・・。
頑張って、幸せな春を迎えてくれ・・・なんて思いながらも、京橋・藪伊豆の『鴨南蛮』に思いをはせてしまうワタクシである。
あの店の鴨南蛮は旨い。鴨セイロも旨い。

蕎麦系も捨てがたいが、やはり、鴨といえば、ゆっくり火に炙って、脂を出した鴨肉で、葱を焼く・・・。
辛口の吟醸酒で一杯いきたいところですね・・・。

・・・貯水池で泳ぐ鴨を眺めながら、考えることではないな・・・。
帰りに、ジャスコで、焼き鳥でも買って帰るか・・・。塩ダレと葱間。


冬の散歩道が、いつの間にか、脂の乗った鴨にすりかわった冬の一日。




グローバル化ってこのことなんでしょうか?

2007-12-08 20:07:39 | Weblog
本日、午後から、隣の市内に用事がありまして、ちょいと車で外出です。
夕方から時雨れてきまして、ホンの少し、雨が降ってきました。
・・・で、車を運転していると、あちこちで、クリスマスイルミネーションが満載。

そんな季節なんですね。
個人のお宅でも最近は、すごいね~と見入ってしまうこともしばし。
寒い季節には、灯りもよく映えるようです(夏だと暑っ苦しい感じですけど・・・)。
最近は、青系統の色が多いみたいですが、こういう電飾にもトレンドってあるのかな。

さて、世の中・・・原油高ってことで、ガソリンも値上がりしているようです。
車に給油するとき、満タンでいれても、以前だと、五千円でおつりが来たのは、ちょっと前のお話。今では、おつりどころか、それ以上・・・。
・・・何をかいわんや・・・。

この原油高・・・今月から仕事にも影響が出始めています。
決算処理で、燃料費の追加分を計算しなければならなくなって、いろいろ複雑化してきています。
それでなくても、月初は、時間的にも厳しい状況なのになあ・・・なんてぼやいても始まりませんが・・・。

何年か前の今の仕事に着く前の仕事でも、北米での半導体不況のときも、影響を受けまして、今の仕事に変ったんだけれども、こんな一地方に住む微々たる庶民のワタクシにも世界の動きは、大きく影響しているのだな・・・と思う訳です。
こんなにダイナミックな影響が出るとは、思いもしませんでしたし・・・(なんせ、職が変る訳ですから・・・)。
本人の知らないところで、刻々と変っていく状況の影響を後から受けるってのも・・・なかなか筆舌につくし難いものがあります。

原油高は、じわじわと影響してきて、やがて、必需品の食料なんかも値上げなんだろうなあ・・・
喰わずには、いられないし・・・。
電気やらガスやら・・・。
給料は上がらないのに、物価は上がっていって、今度は、インフレーション???

格差社会も一段とエスカレートしてるみたいだしな・・・。
この先どうなるでしょうか・・・と思った冬の一日。