鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

台風絡みの空の色・・・或いは、水のある風景

2009-10-07 21:02:30 | Weblog
雨ばかり・・・。
台風も接近中。明日あたり上陸・・・って、ニュースは、そればかり・・・。

秋は、台風シーズンってことで、晴れれば、気持ちのよい日も多いけれど、一度荒れると、もう大変・・・。

それでも、つかの間の虹や、信じられないくらい綺麗な空の色が、現れたりで、目の離せない一瞬を切り取ることができるのもこの季節。

ピンク色に近しいパープルだったり、燃えるような茜色だったり、世界がこれで、終わってしまうのかなと連想させるような紺青だったりで、自然の作り出す色に、いちいち感激してしまうのは、ワタシだけかな?

市内の西側を流れる一番大きな川の増水も見ていて飽きない・・・。
いつもは、比較的、大人しい川です・・・。
水位も然程、高くないし・・・。
・・・それが濁流となって、渦を巻きながら流れて行く様子を護岸から眺めるのもまた一興・・・。
もちろん、雨が上がってからですが・・・。
でも、台風シーズンって、帰宅する夕方には、もう暗くなっているから、川もよく見られないのだけれど・・・。

もともと、水辺は、好きなので、川もいいな・・・と思う訳です。

列車の車窓から鉄橋越しに流れる川を渡るときも、なんだかドキドキするし、自分で、車を運転していて、川を渡るときもナンだか、嬉しい・・・。

川や海や湖の側に住んでみたいと思うけれど、気象災害があると不安になるかも・・・。

想像しているうちがよいのでしょう・・・。

でも、川の見えるマンションとかには、一度、住んでみたいな・・・。

・・・ついに・・・ネタ切れ・・・。

2009-10-06 21:04:42 | Weblog
このところ、雨ばかり・・・。
特に、雨のせいでは、ありませんが、先週末から、ずっとブログの更新をサボってしまいました。

早い話が、『ネタ』切れでございます。

『ネタ』が、ないんだよねぇ・・・。

しかも、月初だしさ。
仕事が、混んで、忙しいしさ・・・。
考えてる暇ないしな・・・。

・・・なんて、言っているうちに、早4日も経ってしまっていました!!!

自宅から一歩も外にでない週末だったので(今に、はじまったことではないのですが・・・)、まぁ・・・『ネタ』は、無いわけです。

書評(・・・いつも書いておりますが、書評というよりは、単なる感想文にすぎません・・・。ちょっと気取って書評・・・なんて書いてみたかっただけです)でも、書けばよかったんですが・・・。

まぁ・・・なんとなく、書けない日々でした・・・。

マンネリだしな・・・。
同じことばっか、書いてるしな・・・。
会社の愚痴とかさ。
仕事の愚痴とかさ。

8月の下旬に演劇にいったきり、何処へも行っていないし・・・。

仲秋の名月も雲隠れだったしな・・・。

だからさ『ネタ』切れなんだってば・・・。
『ネタ』がなけりゃ、文章なんざ、書けませんって・・・。

『ネタ』というよりは、『テーマ』ですかね・・・。
同じ意味でしょうかね・・・。

すみません。

毎度のことながら、今日も、『オチ』がつきませんでした。

全く、落ちてない・・・。

『聖灰の暗号:帚木蓬生・著』

2009-10-01 21:01:19 | Weblog
くもりがちの10月初日。
気分を変えて秋本番・・・。

読書の秋。
このところ、長編ばかり読んでおります。

今日の御題は、9月14日のブログに掲載した『水神』の著者・帚木蓬生さんの長編小説。
この方は、精神科のお医者さんで、作家で、もとTBSの社員で・・・といろいろな肩書きをお持ちなのだけど、デビュー作『白い夏の墓標』の系列かな・・・と思われるのが、この『聖灰の暗号』。
舞台もフランスだし・・・。

しばらく前に書かれた『総統の防具』もこのラインの作品でしょうかね。

そんなことを思いながら、この週末、上下巻、一気に読んでしまいました。

主人公・須貝彰は、フランス語と南フランスで使われているオキシタン語(そういう語学があるなんて名前も知らなかったです)に堪能な若手の歴史学者なんですが、こういうキャラ設定って、なんかスゴイですね。一種、憧れてしまいます。
宗教弾圧で、ヴァチカン(ローマ教会)から迫害を受け、ついに滅びてしまったカタリ派の研究のため、渡仏します。
そこで、知り合って、後に、恋人になる精神科医・クリスチーヌとの出逢い。
出逢いの場所が、墓地ってあたりも、その後の展開に何か意味があるような気がします。
サスペンスあり、ロマンスあり・・・盛りだくさんで、物語は、展開していきます。

・・・カタリ派の純粋な信仰・・・本来の神とヒトとの関係とは、こういうものだったのだろうな・・・

700年前の修道僧・レイモン・マルティの手稿を偶然発見した須貝は、弾圧され迫害され隠蔽された記録をついに探し当てる。

中盤から、後半にかけての700年前の記録に、信仰の極みをみる思いがします。


前述の『白い夏の墓標』、『総統の防具』、この舞台が欧州という系列からはハズレますが、日本が舞台の歴史小説『国銅』も、帚木作品の醍醐味は、そのラスト。
多分、だれもこういう終わり方だと想像出来ない・・・どんでん返し・・・という表現は、あてはまらないと思いますが、想定外・・・のラスト・シーンに、この作家の力量をヒシヒシと感じます。

ご自分の職業・精神科医という視点から、描かれる作品群に、専門家の書くものって、やっぱり、どの分野も面白いな・・・と思う訳です。