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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「人生・スポーツそして平和」

2008年03月10日 22時00分41秒 | Weblog
 4月13日(日)に、中日ドラゴンズ前社長の佐藤毅さんを講師に迎え、第8回市民講座を開催する。市民のための勉強会「大和塾」も2年目となり、講師の人選がますます大変だと思っていたのだが、いつも神様には助けてもらう。今回も、たまたま佐藤さんと高校時代に同級生という方が塾生にあり、とんとん拍子に話が決まった。

 佐藤さんは昭和6年生まれ。早稲田大学を卒業し、中日新聞の記者となった。新聞記者となった理由は高校時代にあったようだ。16歳で終戦を迎えたその日、校長は「この敗戦の悔しさを忘れずに、必ず復讐してくれ」と語ったそうだ。それが半月もたたないうちに、「この前の発言は取り消す。これからは自由と民主主義だ」と話したことに反発を覚えたと言う。「社会の真実と世界の動きを知りたい」。この気持ちがジャーナリストを選ばせたようだ。

 私は佐藤さんとは13歳も年下なので、そうした大人たちの変貌は知らないが、戦争を起こしたあるいは戦争を賛美した人たちが、国の中枢にいることが理解できなかった。高校の図書館で、『この人を見よ』(?)という書名だったか定かではないが、戦争を推進しながら戦後も要職にあった人たちのことを書いた本も読んだ。戦争協力者は公職を追放されたはずであった。確かにそういう人は私の身近にもいたように思う。私が理解できないのは、自ら戦争に協力した人たちがどうして戦後もそのまま居座ることができるのかということだ。

 自分の信念であるいは自分の思想が戦争を賛美したものであるなら、これが否定された時点で自ら身を引くのが人としての生き方であろう。ましてや日本人は誠実をもっとも尊いものと考えてきたはずである。自分の生き方が間違いであったなら、責任を取って決して身を引く決意があってしかるべきだ。「神国日本!」と叫んでいた口で、「国民が主権の国づくり」とどうして言えるのか、それが私にはわからない。

 自分が言ってきたことが間違いであって、民主主義が大切と本当に考えるなら、もちろんそういうことだってあるのだから、その時は、なぜ自分が変わったのか、どこがどう間違っていたのか、きちんとすべきだ。日本人は「水に流す」という言葉が好きだ。とても潔いし、そうすることで双方がうまく納まる。けれども、そこにはあいまいさが残るし、人の生死が懸かっているのに「水に流す」はしてはならないことだ。

 佐藤さんは記者となって以来、「決してウソは書くまい」をモットーとしてきたそうだ。ウソを書いてはならないが、本当は書かなくてはいけないことでも、実は書かないことが記者にはあると思う。それも本来は記者としてはあるべきことではないが、サラリーマンであるためにやむをえないとしてきたことがあるのではないか。そんなことを佐藤さんには聞いてみたい。

 大和塾の第8回市民講座「人生・スポーツそして平和」は、4月13日(日)の午後2時から、北名古屋市文化勤労会館小ホールにて開催する。北名古屋市体育協会が後援。入場無料、誰でも自由に参加できる。
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