友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

みんな輝いてる

2008年03月18日 13時24分59秒 | Weblog
 電車、特に通勤電車のように向かい合う座席の時には、たくさんの人を見ることができるので、つい人間観察をしてしまう。でんと大きく足を広げて座っている中年男性は、職場でもやり手の管理職なのだろうか。とにかく部下にはうるさく威張るタイプだろう。その隣のメガネの女性は、単行本を読んでいるから、マイペース型のOLで、化粧も余り濃い方ではないから、おとなしく与えられた仕事をテキパキやる方だろう。20代後半の独身というところかな。

 正面の女性は若いのに厚化粧で、ケイタイとにらめっこしてやたらと親指を動かしているから、メールでも打っているかゲームでもしているのだろう。ミニスカートで足を組むので太ももまで見えてしまっているが、胸元のピンクの肌も見せているから、見せることに関心があるのかもしれない。若さに自信があるのだろう。おばさんは大方居眠りをしている。疲れが溜まっているばかりか、既婚者だからと人の目を気にしなくなってしまっている。

 若い男というのはどうしてこんなに人に対する思いやりに欠けるのかと思う。大きなバッグやカバンを平気で座席に乗せるし、イヤホーンで音楽を楽しむことに文句は言わないけれど、4メートルも離れているのにドラムの音がこちらまで聞こえてくる。耳の鼓膜がおかしくなってないかと心配にもなる。それに、あなた方若い人の足が長いことは充分承知しているつもりです。それなのに、わざわざ、座席に寝そべるように座るから、その長い足が通路にはみ出している。

 お年寄りが乗り込んできても、ガンガンの音楽と寝た振りで、決して目を開けようとしない。女子高生は相変わらずミニスカートなのに、わざとのように足を広げて挑発する。体操の時のパンツを穿いているから平気だというのだが、女としての売りがそんなものしかないことが情けない。目つきの悪い男は、何を考えているか無気味だ。目つきが悪いというだけでもう充分怪しい奴と思えてくる。

 一番端に座っている中年女性は、満たされた生活を送っているのだろう。デパートの紙袋を二つも抱え、生活のたくましさも伝わってくる。色白でぽっちゃりしているけれど、若い時は相当キレイだったに違いない。幸せ太りなのか、ふっくらした感じがいい。頭の中はダンナのことや子どものことしかないのだろう。

 人にはそれぞれの人生があり、十人いればやはり十色の輝きがある。美しいか醜いかは見る側の主観であり、人の生き方までどうこうと言うことはできない。みんな自分の人生を一生懸命生きているし、それぞれに輝いている。輝きのない人生なんて無いと私は思っている。
コメント
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