来年、ピカピカの1年生になる孫娘が土曜日の夜、父親と姉と3人でやって来た。ピアノの発表会からまだ20日ほどしか経ていないのに、何だかとても大人っぽくなっている。ギャーギャー、自己主張ばかりが目立つ子だったのに、私の言うことも聞こうとする。食事が終わってトランプで遊んだ時も、自分勝手な行動は全くしなかった。勝った時は喜ぶが、負けた時は悔しがっても泣いたりしない。時が経てば、周りのことがちゃんと分かる、それでいいのだと思った。
仙台に居る1歳半になる孫娘も、次女から送られてくる写メを見ていると、その度に大きくなっているように感じる。次女の頼みで手袋と背負いカバンを送った。五本指の手袋の指定だったが、探しても1歳半ではどこの店にも置いてなかった。親指と小指が分かれている可愛い猫のデザインの手袋を送ったが、たいそう気に入ってもらえたようで、手袋をはめリックを背負い、落ち葉の中を歩く写真が送られてきた。堂々と得意そうな歩きだった。
近所の喫茶店のママが亡くなった。常連客が出かけて行ったのに、店が閉まっていたので裏に回って中に入るとすでに亡くなっていたという。死因は心筋梗塞という。ひとり暮らしで、地域の女性たちが店に集まって手芸品を作ったりする、コミュニティサロンのような喫茶店だった。私は友だちと1度か2度、利用したほどなので、ママが誰なのかさえ知らなかった。常連が多い店は落ち着いてコーヒーが飲めないから、会議で利用する以外は出かけたことがない。
明日からはもう12月だ。時間の経つのを早いと感じるのは年を取った証拠だと誰かが言っていたが、その通りかも知れない。メールを送っても返信がなかったりすると、何かあったのかも知れないと不安になる。新しい人間関係が出来上がる機会はまずないのに、古い関係は少しずつ失われていく。人の世の定めとは誠に寂しいものだと思う。12月6日に、大和塾の忘年会を行うがもうすでに3人から欠席の連絡がある。ウーン。