友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ボジョレー・ヌーヴォーと帰国の日

2016年11月17日 18時17分03秒 | Weblog

 ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日とあって、今朝の新聞の折り込みには何枚ものチラシが入っていた。私がボジョレー・ヌーヴォーを知ったのは地域新聞を発行していた時だった。知り合いになったレストランのオーナーが、この日は三重県の的矢湾で養殖したカキをドラム缶で焼き、ボジョレー・ヌーヴォーを飲むイベントを企画したので、毎年、付き合いで参加した。

 レモンを絞って生カキを食べることも出来たし、ドラム缶の上の網で焼かれたカキを食べることも出来た。生カキも焼きカキもとても美味しかった。ワインはさっぱりしていて酸味が強く、私の好みではなかったが、集まって来た人たちは知り合いが多く、子どもの頃のたき火を囲んだ祭りのような雰囲気だった。

 今日の昼、友だちのお姉さんはアメリカに帰っていった。一緒に山中温泉に行った誕生日会の仲間で見送った。お姉さんはひとり一人とハグして別れを惜しみ、「じゃー、行ってきます」と言う。みんなも「また、お帰りください」と声をかけていた。3週間近い滞在で、私たちはますますお姉さんのファンになってしまっていた。

 80歳とは思えない溌溂とした振る舞いと、控えめでありながらキチンと意見を言われる凛とした態度に魅了された。見ていると、姉はいつまでも姉である。弟のことが心配でならない様子だった。弟の嫁とのハグではふたりとも泣きながら長く抱き合っていた。きっと「弟のことよろしくお願いね」と言っていたのだろう。

 今晩はボジョレー・ヌーヴォーでも飲ませてくれるのかと聞くと、「カボチャ煮たから日本酒ね」と言う。まあ、何でもいいさ、食事が出来てお酒が飲めるだけで十分ではないか。チューリップを植えるための土作りは完了した。チューリップも届いたから土が馴染むまで少し待って、後は植えてやればいい。歳を重ねてきたせいか、ドキドキすることがなくなり、毎日が淡々と過ぎてしまっている。

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