友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『黒の舟唄』を口ずさんでいた

2018年11月07日 17時06分43秒 | Weblog

  穏やかな曇り空で風もなかったから、屋外での作業にはもってこいだった。今日はカミさんがゴルフに出かけたから車が使える。岡崎市美術博物館の『ダリ展』や尾西の三岸美術館も行きたいと思っていたが、行ってみたところでどうなる、それよりもこんな日は作業だろうという声がして、そうだよねと納得し、結局、朝から午後4時近くまで、黙々と取り組んだ。

 土を相手に単純な作業をしていると、今、読んでいる姜尚中さんの『母の教え』の中の姜さんとダブってくる。姜さんはこれまでの都会から、軽井沢近くの高原に移ったようだ。そこで彼は土を耕し野菜を育てている。「掘り起こされ、砕かれていく土の匂いが、遠い記憶を刺激し、泥んこになって遊んだ幼いころの思い出がよみがえってくるようだ」。「地面から切り離され、土いじりとは無縁だった人間が、古希に近い歳になってから、こんな体験をするようになろうとは、夢にも思わなかった」(P92~93)。

 この『母の教え』は10月に発行されたばかりで、4日(日)の中日新聞に紹介されていたので、すぐ書店に行って中身も見ずに買ってしまったが、姜尚中さんの「自分史」のような内容だ。中学からの友だちが市の図書館が主催した「自分史講座」を受講したところ、私の小学校5・6年の時の友だちに出会ったとブログに書いていた。ふたりとも「自分を見つめ直す」機会にしているのだろうか。どんな自分史が書けたのか、ぜひ、見せてもらいたいものだ。

 単純作業としていると、昔のことをよく思い出す。今日は何故か、野坂昭如さんが歌っていた『黒の舟唄』を口ずさんでいた。「男と女の間には 深くて暗い川がある 誰も渡れぬ川なれど エンヤコラ今夜も舟を出す」。そうさ、男と女はなくてならないのに、どうしてこんなに行違うのか、それでも求めずにはおられない、苦しいほど恋しくても、いつか別れが来るとしても、会わずにはいられない。それが男と女なのさ。でも、4番の「たとえば男はあほう鳥 たとえば女は忘れ貝」って、どういう意味なんだろう。

 今、アメリカの中間選挙の結果がニュースで流れてきた。どんな時代になっていくのだろう。

 

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