友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

学習発表会

2018年11月10日 18時38分08秒 | Weblog

  小3の孫娘の学習発表会を見て来た。各学年がそれぞれに発表する形式で、学年の持ち時間は25分と同じである。残念ながら全学年を見ることが出来なかったけれど、どのように見せるかで先生たちは大変苦労しただろうと思った。全員が登場し、どの子もそれぞれに役割を担い、そして見ている保護者が納得いく、そして、それ以上に感動させる演出でなければならない。

 体育館の舞台の前は発表する学年の保護者席で、座布団持ち込みの特等席。その後ろのパイプ椅子の3列まではやはり発表学年の保護者席で、父親か母親が撮影に夢中の席だ。司会の先生からは「他の子が入る場合、SNSなどに投稿される場合は許可をいただいてください」と、注意まであった。

 小3の孫娘に「学習発表会では何やるの?」と聞いた時は、「秘密」と言うだけだったので、さてどんな役で出てくるのだろうと舞台を見つめる。出し物は国語の教科書にある『3年とうげ』だった。峠で転んだおじいさんは3年しか生きられないと、おばあさんにしがみついておろおろ泣く。声がとてもよく通り、このおじいさんは孫娘だとすぐ分かった。長女に言わせると、「全部の役をひとりで出来る」らしい。

 先日、孫娘が国語の教科書にある『ちいちゃんのかげおくり』を読んでくれたが、小学校で教えていたカミさんよりもうまかった。抑揚がきれいで、それでいて気取らず、心を込めた朗読だった。この子はこういう才能に優れている。本人は「デザイナーになる」意思が固いようだが、演劇や朗読に向いているような気がした。

 「『ちいちゃんのかげおくり』で、私が一番好きなところは」と孫娘が教えてくれたのは、「夏のはじめのある朝、こうして、小さな女の子の命が空に消えました」。ちいちゃん家族4人は戦争のために亡くなったと分かる部分だ。美しい光景の中に戦争の悲惨さが伝わってくる。私の孫娘はとてもいい感性を持っていると感心した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする