孫娘夫婦が建てた新築の家に行って来た。1月の末に引っ越したけれど、まだガレージは工事中だった。家の中もなかなか整理が進まないと弁解していたが、子育てをしながらでは無理もない。ジジババが来たのだから何か手伝いたかったけれど、結局は孫娘の手を煩わせてしまった。
曾孫は私たちを見るとニコッとして、手まで振ってくれた。1カ月以上会わなかったのに、覚えていてくれてありがとう。孫娘が出かけて行った1時間ほど、私たちは曾孫と積み木や絵本で遊んだ。ご機嫌だったので、そんなことが起きるとは思いもしなかった。
曾孫を真ん中にして、昼食になった。曾孫も元気よく手づかみで口に入れていた。順調に食事は進んでいたのに、なぜか急に泣き出した。ぐずったり泣きわめいたり怒ったり、「こんなことは一度も無かった」と孫娘が言うほど泣きながら怒り、手が付けられない。
曾孫を「小心者」とか「怖がり屋」とか言うけれど、それは危険を察知する能力が高いためだ。新しい家に移って、その翌日から下痢便になったという。今日もジジババに気を遣い過ぎたのだろう。孫娘が抱っこしてしばらくしたら眠ってしまった。
昨夜は実家で飼っている猫が危篤状態というので、曾孫を連れて実家に帰り、夜遅くに戻ってきたというから、そうした環境の変化も影響していたのだろう。まだ1歳半では泣きわめくことでしか、自分の気持ちを伝えられない。あんなにおっとりとした子でも、時にはヒステリックになることもあるのだ。
子どもは本当に面白い。「親はなくても子は育つ」というが、身体は育っても心を育てるには、親の言葉かけが必要だ。「子は親の背中を見て育つ」というように、言葉も価値観も親から伝わる。そして思春期になると、親に反抗しながら自らの言葉や価値観を身につけていく。