空が澄み渡り、遠くの山々がきれいだ。カミさんが観たいと言ってくれた美術展に行って来た。1つは松坂屋美術館で、26日まで開かれている『入江明日香展』で、デザイン科の卒業生に観てもらいたい展覧会だった。
カミさんが「マンガみたいね」と言うが、マンガと言っていいだろうし、マンガと芸術作品とはどこで区別できるのだろう。入江さんは多摩美術大学の版画科の卒業だが、本当は油絵科に入学したかったとあった。
けれど、版画科だったが故にフランス留学できたし、フランスで学んだおかげで今日の地位を築くことが出来たのだと思う。日本画のように鉛筆で細密な下絵を描いて、トレス紙で和紙に写し、水彩で色付けしていく方法が独自の作品を生み出している。
水彩だから透明度があり、それを切り抜いて貼りながら作品を完成させていく。日本画ではないし、油彩画でもない全く新しいジャンルの絵である。吉村芳生さんの色鉛筆による「超絶技法を超えた」作品に圧倒されたが、入江さんの作品は写実ではないけれど、凄いという点では負けていない。
もう一度楽しむために、作品集を買った。次に、金山の旧ボストン美術館で3月3日まで行われている『ゴッホ アライブ』を観た。ゴッホ展ではなく、ゴッホの作品を映像で見せるもので、入場料が2500円だったのには驚いたが、観てしまうと当然という気がした。
圧倒的迫力でゴッホの作品が迫ってくる。音楽も凄いが、映像の切り口も凄い。卒業生が展覧会を観た感想をフェイスブックに載せていたが、彼の評価は正しかった。興奮の余韻がまだ残っていたところへ、名古屋駅から誕生日会で一緒に行った仲間が乗り込んできた。
そこで再び盛り上がっていたせいか、下車して改札口を出た時、カバンが無いことに気が付いた。急いで駅員さんに忘れ物をしたと告げると、岩倉駅に問い合わせてくれた。あって良かった。私の向かいの席に座っていたヤンキー風の男女が、届けてくれたようだ。
余りにもラッキーなことが続いたので、「今日は赤ワインにするね」と、カミさんの方から言ってくれた。今日はゾロ目の日か?何か関係あるのかな?