手紙をアメリカに送るだけなのに、大変な時間がかかってしまった。先輩のお姉さんとその次女とダンナが来日した時、我が家の向いの空いている部屋に泊まってもらった。「空き部屋なので、気軽に使って」とカギを渡してそう伝えた。
その次女夫婦から丁寧な礼文が届いたので、私は日本語でお姉さん宛てに、次女夫婦にありがとうと伝えて欲しいと、手紙を書いた。カミさんにもクリスマスカードに、「またお会いしましょう」と英文で書いてもらった。
そして、年賀はがきに描き続けて来た「絵」を集めて製本した『はがき絵』も同封することにした。この3点を1つにしてアメリカに送ろうと郵便局へ出かけた。支店よりも本店の方がスムーズにいくだろうと思ったのがいけなかった。
窓口の女性に、「この3点をアメリカに送りたいので、入る袋はどれでしょうか?」と聞くと、「中身は何か」と言うので、「手紙とカードと本です」と答えると、「書籍は許可が必要です」と言う。えっ、私が作った物なのにと驚いていると、「ちょっと待ってください。上に聞いてきます」と言う。
そんなやり取りの後、「お手紙ということで大丈夫です」と言うので、「これらを入れるレターパックはどの大きさになりますか?」と尋ねると、「レターパックは外国には使えません」と言う。傍らにあった普通の封筒を買い、あて先を書いて窓口に持って行った。
ところが、封筒の差出人が日本語で書いてあるのを見て、「これで大丈夫ですか?」と言う。アメリカで行方不明になったら戻って来ないと心配してくれたのだ。もうこれ以上は無理だ。私の後ろには長い列で、待っている人が大勢いる。「その時は諦めます」と笑顔で答えた。
窓口に並んで、終了するまで30分もかかってしまった。水曜日はデートの日なので、和食の「木曾路」で食事をして、メナード美術館を観て、最期に小牧図書館へ行く予定が狂った。それだけで終わらなかった。「木曾路」は大変混雑していて駐車出来ず、遠い場所に止めざるを得なかった。今日は散々な日となった。