欧州各国はウクライナ支援に力を入れている。軍事物資や医療機器、食料や生活用品、どのように使われるのか分からないが莫大な資金も投入されている。私たち日本人には理解しにくい歴史と風土があるようだ。
フランス革命前の欧州は、王侯貴族が支配していた。キリスト教の信仰もあって王は絶対的な存在だった。他国から嫁入りさせたりして血縁関係を築き、国勢を広げたり武力衝突を避けたりしてきた。
EUが生まれる時、「欧州はひとつ」が合言葉だったように、国は違っても共同体の意識はあったようだ。フランスやドイツから見れば、ウクライナもロシアも欧州の東の端の田舎だったのだろう。ロシアの皇帝も先進国フランスを真似していた。
ロシアがなぜウクライナに侵攻したのかを、私は解説できるほどの知識はない。共産主義体制が崩壊し、東欧の共産主義国家も欧州の傘下へ移った。ロシアも市場経済となったのだから、欧州に加入してもよかっただろうに、意固地な性格が出たのだろうか。
EUが誕生した後、ギリシアの経済危機が問題になった。放漫な財政が露見し、EUから増税・年金改革・公務員削減・公共投資削減・公益事業民営化などが求められ、ギリシア債権は下落し長く混乱が続いた。
ウクライナ支援のため巨額な資金は各国とも債権で賄っている。誰だったか忘れたが、こんなに「ジャブジャブ」と債権を発行して本当に大丈夫なのかと思う。けれど、過去にもこうした時があった。確かに経済は混乱したけど、何年かすると繁栄を取り戻している。
ウクライナ侵攻に終止符が打たれれば、世界の穀倉地帯からは農作物が輸出され、富を得る人々が必ず生まれる。けれど、死に追いやれれた人々は帰ってこない。これから人類はどうなっていくのだろう。
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