秋のバラ園は落ち着いた雰囲気だった。今日が平日で、しかも月曜日なので休園と思っていた人も多かろう。バラ園のレストランで昼食をとり、園を散策していると園内放送で、午後1時からバラの説明と案内のツアーを行うので、西門前に集合してとアナウンスがあった。
これまで何回か来ているが、バラについて話を聞く機会は無かったので急いで西門前へと戻る。既に男の人がひとり待っていた。私たちふたりが加わったので、ボランティアガイドさんは、「それでは参りましょう」と言う。私たちとそんなに変わらない歳の女性だ。もう10年以上続けていると話す。
西門を入って目にする夥しいバラは、イングリッシュローズという。手入れが簡単で,花ガラを切り取らなくても花がよく咲くので、こうしたバラ園にはよく見られると言う。それからバラがどのようにして人々の手で改良され、今日のような美しく甘い香りのバラとなったかを説明してくれた。
バラ園に来ても、オールドローズとハイブリッドローズの違いなど全く知らなかった。中東の乾燥地帯で咲いていたバラは西と東に広がり、中国では春しか咲かなかったバラを秋も咲く花に改良した。花の形や大きさだけでなく、香りを楽しむために交配させ、新しい品種がどんどん生まれていると話す。
確かにバラは世界中で愛されている。愛を告白する花束は圧倒的にバラが多いだろう。ガイドさんの言葉でなるほどと思ったのは、バラの育て方の話だった。それは、「こうしなくてはいけないと思わないこと、あなたがバラが好きならきっとうまくいく」と勇気を与えられた。
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