急転直下な事態ではあるが、これで何か解決した訳では無い。菅総裁は午前の自民党役員会で総裁選挙には出馬しないと発言、従って党役員人事の刷新も無くなった。地元の横浜市長選挙で、カジノを誘致する自民党の方針に反対する候補を支持して敗れた。
総裁選に立候補を表明している岸田氏は、党役員の任期は1年で3期までと方針を打ち出した。菅総裁支持を表明した二階幹事長に対して、幹事長を辞めさせると公言したようなものだ。菅氏は読みが出来ないというか、バカ正直というか、二階幹事長に対する党内の不満を解消しようと、人事の刷新を行うとして二階幹事長に辞任を求めた。
二階幹事長は了承したものの腹の中は煮えくり返っていただろう。総裁選に出馬しても、国会議員の多数を獲得できないことが分かった菅総裁は、コロナ対策に専念するを理由に出馬を断念した。現職の首相が総裁選で敗北するというみっともない事態を避けたかったのだと思う。
政治家の中には、真面目に国の在り方を考える人はいるが少数だ。多くの議員は「どう動くことが得か」に左右されている。誰に付けば有利になるかが判断の基準なのだ。菅氏もそうして成り上がって来たが、大樹の下にいて仲間が作れなかった。
地方議会でも、何をすることが住民のためかに関心が無く、ひたすら損得に走る議員がいた。多数に就いていれば、いつか「いい目に遇える」と期待する「考えない議員」だ。みんなが住みやすい社会にするにはどうするか、議員なら勉強して欲しいのに。
ポスト菅に誰がなっても変わらない気がする。政策で対決することのできない野党にも期待できないとは、何とも情けない国だ。
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