今は雨が降っているが、午前中は曇り空だった。ルーフバルコニーに出てみると、デイゴやアジサイの季節になったことがよく分かる。冬の間は枯れ木のようで、果たして芽が出てくるのだろうかと心配だった。
アジサイは新緑の葉がキレイだが、年毎に花が小さくなっていく気がする。デイゴは見事なまでの枯れ木だったのに、若芽がぐんぐん伸びてきて今年も真っ赤な花が見られる。沖縄の県花のデイゴは生命力に満ちた南国の花だ。
我が家のデイゴは、私が議員だった時、沖縄では無く鹿児島で買ったものだ。地元の中学校の校庭に植えられていて、夏になるとたくさんの花を咲かせるのを見ていたので、衝動的に買ってしまい同僚議員を呆れさせた。
村山由佳さんの小説『ミルク・アンド・ハニー』の主人公は、幸せを一途に求め続けている。肉の悦びと心が満たされることの一致と不一致が、どこになぜ生まれるのか探し求めていく。『チャタレー夫人』が幸せを感じたのは、心の悦びと身体の悦びが一体となった時だった。
そんな当たり前のことに私は凄く納得した。村山由佳さんはこの課題をズーと追及している。1964年生まれだからまだまだ女盛りだ。70歳、80歳になって、どうとらえるか、期待している作家である。『ミルク・アンド・ハニー』はジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバムにあり、神が約束した安住の地を指していた。
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