横綱の照ノ富士が引退した。思うように相撲が取れない身体では仕方がないし、むしろご苦労様でしたというところだろう。ひとり横綱だから、優勝して当たり前と相撲ファンは見てしまう。他には優勝できる力士がいなかった。
白鵬のような強い力士がいなくて、力が均衡だったのか、この力士ならと思える相撲取りが長い間いなかった。琴桜や豊昇龍や大ノ里といった横綱を目指す力士が出て来たから、照ノ富士も引退を決意できたのだろう。
引き際が難しいと言われるのは、そうした重責を担っている人のことだ。ごく、普通の人なら定年とか、席を譲るために引退することがある。それにしても、世の中を見ると、高齢者があまりにも頑張っている気がする。
引退したくても出来ない理由があるのだろう。私が住むマンションは、60年安保を経験した先輩たちが、理想的なコミューンを作ろうとして、みんなで支え合う自治の基本を輪番制においた。誰もが役職を担う制度である。
けれど、入居した時は30代から40代であったが、50年も経ると80代から90代になってしまった。もちろんこの間に、新しい入居者もいて世代交代は出来ている。けれど、若い人は役員になりたくないようだ。
他人がやってくれるなら、その方がありがたい。それは分かるけれど、同じ人が長く役員を続けることになる。日本中、どこへ行っても同じ現象なのだろうか。自分たちが住んでいるマンションや地域を、住みやすくしていく責任はどこにあるのだろう。
明日は八事興正寺で行われる、ゴリラの研究家・山極寿一先生の講演を聞きに行く。ゴリラの研究のため、現地の人々の仲間入りするには飲食を共にしたし、ゴリラの信頼を得るために行動を真似たりしたと言うが、どんな話が聴けるのだろうか。
ゴリラは、共同と自治そして引退をどんな風に行ってきたのだろう。
東山動物園で飼育員の浅井さんと記憶しているけど、3頭のゴリラを見事に調教して
楽器演奏などしてた事を。日本の動物園で最初だったと記憶してます。
ゴン太、オキ、プッピーの3頭、懐かしい。
明日その話が出たら良いなー。出ないかなー。