友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

これから中国はどうなっていくのだろう

2021年07月02日 18時20分42秒 | Weblog

 中国共産党が誕生して100年になるのを記念して、北京で大掛かりな祭典が行われていた。どこの国の権力者もやることは同じだ。国民にすれば、お祭りは楽しいから、「バンザイ」をしてしまう。私が大学生になった頃は、共産党政権を絶対的に支持することに疑問が生まれていた。

 1956年にハンガリー動乱が起こり、「平等な社会」を目指した社会主義国家にひび割れが生じた。共産党を支持する学生に、「人民同士が殺し合うのはおかしい」と指摘すると、「革命が起きたら、お前のような奴は真っ先に殺してやる」と言われてしまった。

 毛沢東の率いる共産軍が、蒋介石の国民政府軍に勝利し、1949年に中華人民共和国が成立した。それでも社会主義政策を徹底できなかったから、1966年に若い人達を組織した紅衛兵による文化大革命が展開された。この時のスローガンが「造反有理」だった。

 「造反有理」とは、謀反には道理があるという意味だが、若者たちが血気盛んに古い体制を潰そうとするのは理に適っていると宣伝された。1970年の全共闘運動でも使われていた。けれども1976年の毛沢東の死と共に終息していき、経済に力を入れた鄧小平の時代へと移った。

 共産党政権は「貧困」を無くし、「平等」に豊かさが受けられる社会を目指したはずなのに、現実は厳しいようだ。都市と農村の格差も大きく残り、豊かさを求めて都市へ集まってきた若者の中には、競争に耐えられなくて何もしない者まで生まれている。

 軍事的な刺激は国家の結束をつくり出すには役立つかも知れないが、そんなことの繰り返しが世界史だった。これから中国はどうなっていくのだろう。


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