歯科の定期検診の日、診察室の窓から外が見える。するとポツポツ雨が降って来た。今朝は良い天気だったから、雨になるとは思わなかった。ところが雨は次第に激しくなり、風も吹いて来て、まるで嵐のような荒れ模様となった。
傘を持って出なかったから、医院で電話を借りて、カミさんに傘を持って来てと頼もうと考えていた。診療が終わる頃はもう、滅茶苦茶な降り方になっていた。医院の女性が、「奥様が傘を持って来ていただいています。外の駐車場でお待ちです」と伝えてくれる。
助かった。カミさんの方が心配して、わざわざ車で迎えに来てくれるとは、何という優しさだろう。医院の前の道路は冠水し、車が通る度に水しぶきが上がっている。道路を行く人は、足首まですっぽり水に浸かっていて、歩くことも危なげだ。
テレビで線状降水帯の街の様子を見るが、まさか目の前にそんな光景が広がるとは思わなかった。持って来てくれた傘をさして車に乗り込むが、横殴りの雨に濡れてしまう。「ありがとう。本当に助かったよ」と礼を言う。車の前も後ろも激しい雨でよく見えない。
通りの車が止まってくれたので、カミさんはそこに割り込み、お礼の点滅をして車を動かす。意外にシャレたことをすると感心する。道路はどこも冠水していて、車が通るたびに大きな波が起きる。
無事に駐車場に車を入れ、空の様子をしばらく見守ることになった。長く続く雨ではないようで、西の空が少し明るくなって来た。気象予報士が「暑さ、寒さも、彼岸まで」と言っていたが、本当にそう願いたい。余りにも暑い日が続き過ぎた。
今日は資源ゴミを出す日だが、集積所も雨で大変な状況だろう。集めに来る人が可哀想だ。2週間分を溜め込んでも、私の物入れ場が狭くなるだけで、腐る物では無いし、今日のところは我慢しよう。カミさんの思いやりに感謝して。今、カミさんから「資源ゴミ出しにいくわよ」と声がかかった。
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