白内障の手術から2日経った。手術を受けた右目の方が左目よりもよく見えるようになったので、メガネをかけると逆に見にくい。家の中で生活するにはメガネがなくても構わないので、楽になったようだが、中学2年の時からの長いメガネ生活のせいで、メガネがないと落ち着かないことも事実だ。
白内障の手術をした友だちが、その様子を事細かく説明してくれていたので、手術台に上がり、「両手でしっかりとこの支えを握ってください」と言われた時は、いよいよかと観念した。けれども、目の前に強い光があるだけで、何をされているのかは分からない。時々、何かを押し付けられたり、引っ張られたりして、「痛い」と思うが一瞬でしかない。
昨日、眼帯が外され、日常生活に戻った。先輩は「キレイな声の人だったから美人だと思っていた看護婦さんがおばさんだってビックリした」とその瞬間を語ったが、私は片目しか手術していないし、そんなに驚くことはなかった。ただ、家に帰って鏡を見て、「こんなに年取った顔だったのか」と情けなくなった。自分では若いつもりでいたが、75歳はやはり75歳、シワだらけの醜い顔だった。
右目で見ると本の紙が白いのに、左目で見ると黄色く見える。パソコンの画面も同じで、右目で見ると文字はキレイになのに、左目で見るとボヤケてみえる。すっかり、これまでと反対になってしまった。けれどもメガネなしで遠くがしっかり見えるかというとそうでもない。
私がメガネをかけていないので、行き交う知人も知らずに通り過ぎる。見慣れた姿が記憶されているから修正が難しいのだろう。目は見えるようになったが、やっぱり何故か悲しい。
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