大村愛知県知事を辞めさせる「愛知100万人リコールの会」(代表:高須克弥)が集めた署名の中に、アルバイトを動員して書かせたものがあったと中日新聞が1面トップで報じた。佐賀市内の会議室で、愛知県民の名前が載った名簿をリコール署名簿に「書き写した」と、アルバイトに応じた人が話している。
アルバイト代は時給950円で、絶えず人が入れ替わって作業したとある。リコール署名は当初100万人を目指したが43万5231人しか集まらず、しかもその8割が不正と報じられていたが、不正の中にはこんな悪質なものがあったのだ。
私の住むマンションの郵便受けにも、「リコールのお願い」のハガキが入っていた。友だちは私に「署名してくれ」と言うが、「私は反対なので出来ません」と断った。「誰か適当に書いてくれる人はいないか」と口にしていたから、真面目に署名者を増やす気が無いようだった。
『あいちトリエンナーレ 表現の不自由展』は、芸術活動がいかに不自由かを表現した展覧会だった。それにイチャモンを付けたのが、名古屋市の河村市長と高須クリニックの高須克弥氏である。大村知事をリコールさせるために何でもやった結果がこれである。「リコールの会は関与していない」と会の事務局長は弁明するが、いったい誰が愛知県民の名簿を持ち出したのか、アルバイトの人たちの報酬や会場費などの経費はどこから出ているのか、疑問が多い。
高須代表も河村市長も「一切知らない」と言うが、「何が何でもリコールを成功させよう」と煽っていたではないか。リコール運動を後押しした文化人、百田尚樹氏、竹田恒泰氏、武田邦彦氏、有本香氏らはこの事態をどう受け止めているのだろう。
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