「今朝の中日新聞1面のトップ記事について、話がしたい」と電話があり、午後に喫茶店で会った。1面のトップ記事は、名古屋市が小中学生に持たせた学習端末機に不具合が頻発したことを取り上げていた。
「行政はバカなのか。河村市長の指示なのか」と、彼は怒る。「学校への納入部品なので、教育委員会の判断だと思うけど、教育委員会にパソコンの専門家はいないだろうから、どうしても業者任せになってしまう。業者も納入期限や価格で決めたのでしょう」と答える。
「学校でパソコン授業は行われていたけど、コロナ禍で対面授業が出来なくて、子どもたち一人ひとりに端末機を持たせるとなると、大量の数が必要になるし、期限も切迫していて、業者に頼むしかなかったのでしょう。計画的に行ってこなかった文部省にも責任があります」と私。
彼は、「この業者は市の文化会館の音響の仕事をしているけれど、当初あった素晴らしい機能の音響設備を、改修工事の時に安物に取り換えてしまった。市の職員に専門家はいないとしても、市民の中にはそれぞれの分野で専門的な知識を持っている人はいるから、そういうシニアの知恵を活かすことは出来ないのかねえ」と言う。
「市長が、判断すれば出来ますよ」と言えば、「なぜ、職員から言い出せないの」と問われるので、「行政の悪いところは、他の自治体でも取り組んでいることならやるけど、先頭でやるためにはトップの指示が必要なんです。失敗をしないための業なんですよ」と答えた。
市政に関心を持ち、アイディアを持っている、そういう人を市政に生かさない手はないはず。「きっと、声がかかりますよ」と、私は言ってしまった。
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