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抜き書き帳『生家へ』(その8)

2016年05月28日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【213ページ】
Yは、一所懸命に、何もしていない。Yの友人は、錯覚してるが、私よりはるかに真摯で、明快である。私はどちらの生きかたも、踏襲できない。もともと、定着が怖くて路上にばかり居た男である。

【237ページ】《黒い布》
弟の云うことが本当かもしれない、実際は、俺の知らない「家」の背景からいくらかの援助があったのだろう、だが、俺は、煙草も吸わず、酒も呑まず、どんなに離れた外地に居ても、正確に送金を続けていたのだ。

[ken] 男なら誰しも心の片隅で「定着が怖い」と感じているようです。私も若い頃はそうでしたが、一方では田舎の親戚や同級生たちの「土着」的な生き方に強い憧れを持ち、結果的に自分なりの「定着」的な人生を歩んできました。これからも、そうして毎日を過ごしていくととでしょう。(つづく)
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芝公園の菜種です!

2016年05月27日 | ここで一服・水元正介
5月18日、お昼休みの散歩の途中で、3月まで芝公園に咲いていた菜の花が、すっかり枯れて実をつけていました。触るとパチンと、サヤが弾け小さな実が飛散しました。そっと、弾けそうにない実を2ついただき、家に持ち帰りプランターに蒔いてみようと思います。小さな実は菜種油になりますので、一粒つぶしてみたら確かに油でした。
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『重版出来』第3話、飛ばしてますね!

2016年05月27日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
▶︎昨夜のTBS『重版出来』第3話も面白かったです。
▶︎たばこが一度だけ登場していました。「ナチュラル・アメリカンスピリット」です。ちなみに月9の『ラヴソング』では、「マールボロ」と「ラッキーストライク」でした。
▶︎『重版出来』の原作者は女子マンガ家です。元気をいただきました。
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抜き書き帳『生家へ』(その7)

2016年05月27日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【180ページ】
戦争は、誰彼なしに同じ人間になれと要求してきた。でんぐりがえしができないとはいわせなかった。しかし私も、できるとはいわない。でんぐりがえしばかりではなく、私の絶壁頭に似合わないことをやらねばならない。私はその頃、命にかえてもそこは諒承しないつもりで、実際またかなり多くのものを犠牲にして突っ張っていたが、子供だったからとにかくその範囲で済んだのであろう。

[ken] 戦争がなぜ良くないのか、それは一人ひとりの尊厳と自由を奪うからだ、と色川武大さんはここで語っていると思いました。そして、私は身長が低い割に、頭部が大きく格好が悪いので、それに合わせた考え方に付きまとわれ、本書の色川武大さんの自己描写に深く共感を覚えました。(つづく)
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小川カントリークラブは手入れがいい!

2016年05月27日 | ここで一服・水元正介
▼埼玉県の小川カントリークラブでは、この三ヶ所以外でもたばこが吸えますし、常用カートでもOKです。
▼初めての小川カントリークラブで、満足の87でした。
▼でも、もっと上手くなりたいし、80歳くらいまでゴルフを続けたいので、これからも精進していきたいですね。
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遅く目覚めた土曜日に!

2016年05月27日 | O60→70(オーバー70歳)
▼5月14日、「土曜日の午前中から、何だよ~~っ、バイクの空ぶかしのような騒音は!」と、ベランダに出て下を見下ろしたら、私より年長の作業員さんたち数人が、植栽の刈り込みをしていました。チェーンソーと草刈機とバリカンを足して、3で割ったような道具を手に、脚立と鉄板を組み合わせた臨時の足場を、絶妙なタイミングで別の作業員さんが移動させ、植栽をきれいに刈り込んでいきます。
▼私は子供の頃から、作業現場を眺めて過ごす時間が大好きでした。本当は職人さんになりたかったのですが、諸事情により叶いなませんでした。なんなことを思い出していたら、騒音は単なる騒音ではなく、良い目覚めの音になりました。
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輝くか、狂うか

2016年05月26日 | O60→70(オーバー70歳)
テレビ東京で現在放送中の『輝くか、狂うか』は、人の心ありの、チャンバラありの、おちゃらけありの、策略や陰謀ありの、情けありの、とにかく面白いのです。昨日の放送では、「情報をより多く持つ者が最強なのではない。価値ある情報と価値ある情報をつなげる者こそが未来を開くのだ」という商館女子副首領のセリフなどが、早いストーリー展開の中でポンポン出てきます。
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抜き書き帳『生家へ』(その6)

2016年05月26日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【177ページ】
あのへんからはじまったのだと思う。懸垂が何回もあがらないと、芋のようにぶらさがっているだけになった。鉄棒の尻上がりが、気に染まないと、やらない。教師が何もいわなくなったのをいいことに、嫌なものを避けた。すると学科を充実させることも無意味に思われる。欠落した部分ができてしまえば、そこが綻びになってどんどん糸がほつれる。でんぐりがえしができなければ完全な人間になることはできない。では、不完全な人間という範疇でどうにか生きていくほかはない。当時、そうしたことをぼんやり考えた。小学校でもそうだったが、中学ではそういう気持ちがいっそう根強くなり、私は最初から、教室での自分を捨てていた。そのくせ、不完全な自分の生きかたというものを具体的に掴みえなかったので、学校を離れてどこかに船出するわけにはいかない。

[ken] 少年時代のことを、これほどまで明確に書けるのは、心身の強靭な力がないとできる技ではないと思いました。私は63歳になってもなお、少年期の恥ずかしい記憶や、やるせない気持ち、淋しさなどがフーッと浮かんでくることがあります。でも、けっこう辛いらしく「思考停止」に陥ります。逃げているというより、ここのバランスを崩さないための自己防衛だと考えるようにしています。それに比べて、色川武大さんの執念と自分の現実に斬りこようなリアリズムに脱帽です。(つづく)
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武蔵野の地酒「社長の酒」

2016年05月26日 | O60→70(オーバー70歳)
5月13日、久しぶりに年休を取得して、埼玉県にお出かけしました。たっぷり初夏のような日差しをあびてから、ランチはとんかつ定食にして、友だちの武蔵野の地酒を少しだけおすそわけ。出世酒「社長の酒」はきりっとした味で、良い食前酒になりました。
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何でもないほのぼの小説!

2016年05月25日 | O60→70(オーバー70歳)
▼5月12日、石川県在住の友だちから勧められた庄野潤三さん(芥川賞作家)が、80歳の時に書いた『星に願いを』という何でもないとぼけた日記風の小説を読み終えました。
▼かなり重複した文章も多く見られましたが、ほのぼのとして、私も老後はかくありたいと思いました。
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