前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

私が県議会でも提案してきた性犯罪被害者支援が一歩前進することになりました。

2014年03月29日 | Weblog
 私が県議会でも提案してきた性犯罪被害者支援が一歩前進することになりました。


■県民福井・・・性犯罪被害者の負担軽減 1カ所で治療、相談  県済生会病院 来月支援センター   2014年3月27日


  性犯罪被害者のケアのため、治療や被害の届け出、相談などを一カ所で受け付ける「ワンストップ支援センター」が四月一日、福井市和田中町の県済生会病院に開設する。二十六日に同院でセンター長らが会見した。医師と県警、福井被害者支援センター、弁護士ら関係者が連携して対応し、性犯罪被害者の精神的負担の軽減を図る。

 開設するのは「性暴力救済センター・ふくい(通称・ひなぎく)」。ワンストップ支援センターの開設は全国十一番目で、院内のよろず相談室内に設置する。担当者はソーシャルワーカー、助産師、看護師の計七人で全員女性。電話、面接相談のほか、医師による診察、カウンセリングなど要望に応じてきめ細かに対応する。

 これまで、被害者は病院、警察、弁護士の元に出向き、思い出したくない事件の状況を繰り返し説明する必要があった。そのため心的外傷後ストレス障害(PTSD)に陥ることもあるという。

 今後は、センターからの要請で、県警は女性警察官を派遣、被害届、証拠書類などを作成する。必要な情報を関係機関と共有し、被害者の精神的負担を軽減する。

 会見で、細川久美子センター長は「被害直後から切れ目ないケアを機能的にしていきたい」と抱負を語った。

 受付時間は、平日午前八時半から午後五時まで。救急時は夜間や休日も受け付ける。専用電話は性暴力救済センター・ふくい(ひなぎく)=電0776(28)8505=へ。・・・


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 私が昨年の6月議会警察常任委員会で提案している会議記録です。


性犯罪などの窓口連携

◯佐藤委員  西畑委員から相談ができにくいという話があったが、DVだけではなく性犯罪なども、犯人がつかまると余罪がたくさん報告され、件数がふえることがある。警察が悪いのではなく、警察だけだと対応し切れない。そういう犯罪の場合は、医者や心理カウンセラーなど、いろいろな窓口との連携はどうなっているのか。

◯生活安全部長  警察の範疇ではない相談については、関係機関と連携をとり、その機関を紹介している。また、一般の会社にもレディースガードリーダーをつくり、その方が地域や会社の女性の相談役として相談を受けて、県警察に知らせる取り組みもやっている。相談はこれからふえていくと考えているし、警察が勝手にではなく、相談者の意向を踏まえながら対応している。

◯佐藤委員  とにかく、相談者が警察の窓口へ行こうが、ほかの相談窓口へ行こうが、犯罪の関係があれば警察とも連携する、犯罪に遭って非常に落ち込んでPTSDとかになっている場合にはカウンセラーも含めて対応する。そういうワンストップの体制をつくることが必要である。

原発ゼロめざす金曜行動。福井女子中学生殺人事件の再審請求中の前川さんのお話し

2014年03月29日 | Weblog
  昨日は、原発ゼロめざす金曜行動に参加しました。
奥出春行さんから大飯原発運転差し止め訴訟の報告があり、5月21日の裁判傍聴とその後の集会への参加がよびかけられました。
 私もかつての志賀原発をめぐる裁判勝利でも地震問題は除かれたが、今回の裁判で勝利をかちとる意義は全国的にも大きい、と支援をよびかけました。




 その後、憲法問題を学習している有志がよびかけた、冤罪事件の学習会つどいに参加しました。
福井女子中学生事件で再審請求をたたかっている前川彰司さんをまねいて、事件を報道したドキュメンタリーなどを観て、本人からお話を聞く会でした。長年にわたって支援されている国民救援会の五十嵐さんも支援をよびかけられました。

 昨年3月の報道・・・「86年3月に福井市の自宅で中学3年の高橋智子さん(当時15歳)が殺されて約1年後に逮捕された前川さんは、一貫して無罪を主張し、高橋さんとは面識がなかったと訴え続けている。だがこの日の高裁決定は、前川さんを有罪とした高裁金沢支部判決(95年)と同様、「事件当時、血がついた前川さんを見た」などとする知人らの供述の信用性を認め、再審開始決定を取り消した。無罪から有罪、そして再審開始決定から決定取り消し−−。裁判所の判断は目まぐるしく変わった。」

 私はブログに、「こんなことがあっていいのか。えん罪を晴らすためにたたかっている前川さんの再審を名古屋高裁が取り消した。
 事件当時は、家族とともに食事をしており、いっかんして無罪を本人は主張し、家族もたたかってきた。
 無辜の救済をはかるという再審制度の理念に反しており、新証拠の判断もせずに取り消した裁判所は、本来の機能を喪失している、と批判されても仕方がない。ご本人と弁護団、国民救援会などは最高裁への特別抗告で不当決定の取り消しを求める。」と書きました。

 昨日のつどいで、前川さんは「何から何まで物騒です。いかにも犯人のように虚言でされた。1審は無罪。高裁、最高裁は有罪。再審開始。そして棄却。司法に翻弄された人生をおくっています。侮辱されています。なぜこんなに虐げられなくてはならないのか」と語りました。
 そして再審開始で48年ぶりに釈放された袴田さんの報道にふれ「袴田さん、ケーキ食べたとか、ほのぼのします。名張毒ぶどう酒事件の奥西さんはまだ苦しんでいる。真実は明らかになる。日本は司法暗黒の世界であることを知ってほしい」とよびかけました。


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 以下、袴田さんの報道です。福井女子中学生事件の再審請求をたたかっている前川さんへのご支援もよびかけます。

■赤旗・・・袴田さん 48年ぶり釈放  証拠ねつ造認定 再審を決定  静岡地

  強盗殺人罪などで1980年12月に最高裁で死刑が確定した袴田巌さん(78)が34年にわたって裁判のやり直しを求めてきた「袴田事件」第2次再審請求審で、静岡地方裁判所は27日、再審開始を決定しました。

  第2次請求審では、確定判決で犯行時に身に着けていたとされた「5点の着衣」に残されたDNA型が袴田さんとは一致しないという鑑定が弁護側、検察側双方の鑑定人から出されました。

 さらに、事件当夜、袴田さんと同じ寮にいた同僚が明確なアリバイを証言していたことを示す捜査報告書などこれまで隠していた多数の証拠を、請求審中に検察側が初めて開示。多くの証拠から、弁護側は「袴田さんの無実は明らかだ」と主張していました。

 静岡地裁は、この主張を認め、捜査機関の違法な捜査手法、証拠ねつ造などの行為を厳しく批判したうえ、再審開始を決定。同時に、袴田さんの死刑の執行停止、拘置の執行停止を命じました。

 静岡地検は同日、執行停止の効力を止めるよう申し立てましたが、静岡地裁は申し立てを退け、袴田さんは同日午後、逮捕から48年ぶりに釈放されました。

 日本弁護士連合会が支援し、日本プロボクシング協会が再審開始を求め署名を行うなど、内外の幅広い支援が広がっていました。

■強盗殺人罪などで死刑が確定していた袴田巌さんの再審開始決定をうけ、弁護団や支援者は27日、再審請求報告緊急集会を静岡市葵区で開きました。

 「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」は、犯行時に使われたとされるシャツやズボンなどの「5点の衣類」は1年間みそ漬けになっていたものには見えないと実験したところ、短時間で同じものを再現させました。この実験も再審開始決定の理由とされました。

 同会の山崎俊樹事務局長は、「裁判官は実験を評価してくれた。世間の常識が通じてうれしい。検察が決めつければ有罪とされてきたことはおかしい。一審静岡地裁で死刑判決に関与した元判事は無罪だと上申書も提出している。無罪の人を長年閉じ込めた検察の罪は重い」と批判しました。

 各地のえん罪事件に関わる人たちも発言。「布川事件」で再審無罪が確定している桜井昌司さん(67)は、「自分の時よりどきどきした。うれしい。証拠ねつ造は確かだった。検察は起訴をしたら何があっても犯人とする。こんなこと許してはいけない。これからは日本を正すために一緒に頑張ろう」と呼びかけました。「名張ぶどう酒事件」の支援者もあいさつしました。

 弁護団は、拘置の執行停止は、これまでにない初めての判断だと強調しました。

 集会後、日本国民救援会静岡県本部の佐野邦司事務局長は、「救援運動をやってきて本当によかった。長年のたたかいのため支援に関わって亡くなった人たちもおり、お墓にも報告したい。みんなで力をあわせて今度は無罪を勝ち取りたい」と話しました。

 30年来の支援者の永野順一さん(72)=静岡市葵区=は「再審開始を信じていたが、釈放まで認める立派な決定は涙が出るほど感動的でした。これからまだ支援を継続して頑張りたい」と述べていました。


無罪勝ち取るまで  各団体が声明  国民救援会

 日本国民救援会、再審・えん罪事件全国連絡会は27日、袴田事件で静岡地裁が再審開始決定をしたことを受け、「検察は、無実の袴田さんを死刑に陥れたこれまでの捜査と裁判への対応を厳しく反省し、再審開始決定に従い即時抗告をおこなわず、速やかに再審公判に応じることを強く求める」とする声明を発表しました。

市民団体など

 静岡地裁が27日、袴田事件で再審開始を決定したことについて、市民団体などから声明が相次ぎました。

 「再審開始を求める全国実行委員会」「日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会」など市民団体9団体は連名で、「再審の道は開かれた。今後無罪をかちとるまで、袴田さんやご家族と共にたたかう」としています。

 死刑えん罪の島田事件で再審無罪になった赤堀政夫さんは「無実の人を死刑にするなど、あってはならないこと」とコメントしました。

 静岡県弁護士会(中村光央会長)は「1日でも早く再審無罪の判決を得られるよう、出来る限りの支援をする」という会長声明を発表しました。


▼袴田事件 1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件。強盗殺人などの罪で死刑が確定した元プロボクサーの袴田巌さん(事件当時30)が無実を訴え、再審(裁判のやり直し)を請求していました。最初の再審請求が08年に棄却され、同年4月の第2次再審請求が静岡地裁で審理されていました。