前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

生活保護世帯のアルバイト収入について考える

2014年03月30日 | Weblog
 「厚生労働省は29日、生活保護受給世帯の高校生のアルバイト収入について、保護費の減額につなげず、貯金することを積極的に認める方針を固めた。」


  これは当然の方向だが、いちいち高校生がアルバイトと貯金の目的や額などを市役所職員に話して了解を得なくてはならない、などというのは高校生にとっても嫌だろうし、自治体職員も親だけでなく、高校生にもヒアリングしなくてはならなくなるし、なかなか大変ではないか。

 私たち、福井県の共産党議員団でも厚生労働省に繰り返し、「生活保護世帯が月々数万円ぐらいの収入を得ることを認めよ。近所のお葬式やお見舞いにも行けないではないか」と要求してきています。
 高校生だけではなく、全体に認めて、「普通の生活、普通の付き合い」ができるようにすべきではないでしょうか。
 その際の手続きも受給者や自治体職員の肉体的精神的負担が大幅に増えないやり方を考えるべきでしょう。



  以下、報道です。

■毎日新聞・・≪厚労省:生活保護世帯の高校生、「バイト代で貯金」拡大 使い道柔軟に≫

厚生労働省は29日、生活保護受給世帯の高校生のアルバイト収入について、保護費の減額につなげず、貯金することを積極的に認める方針を固めた。
生活保護受給世帯の子どもが成人後も困窮から抜け出せない「貧困の連鎖」を断ち切るのが目的だ。同省は4月1日付で都道府県などに事務次官通知を出す。


生活保護を受けていると貯金が制限され、金額が多ければ保護費はカットされる。高校生のアルバイト収入も「その収入で家族の生活にゆとりができた」とみなされ、一定額が保護費から差し引かれる。月収5万円なら手元に残せるのは3万円程度。アルバイト代をそっくり貯金できるのは目的が修学旅行費やクラブ活動費などの場合に限られる。

しかし、厚労省は今の仕組みが子どもの自立を難しくしていると判断、さまざまな目的に応じ貯金を可能とすることにした。
就職で必要となる運転免許の取得費用や大学の入学金、簿記検定やパソコンの技能講習に加え、引っ越し費用や敷金・礼金、新居での生活用品、国や自治体からの奨学金の返済・・などを挙げている。高校生は進路や学習状況を自治体の担当職員と相談し、事前に承認を得る必要がある。貯金額の上限は定めていない。

生活保護世帯の高校生は全受給者約216万人(昨年12月時点)のうち約5万人。・・・・・

由利公正広場・銅像除幕式。介護・医療情勢、地域包括ケアの学習会

2014年03月30日 | Weblog
  昨日は、由利公正の住んでいた場所に近い幸橋のたもとに中央公園から移設した銅像をメインとした広場の完成、除幕式でした。
 私の住む湊地区の旅館で坂本竜馬と語り合った、と伝えられています。
銅像は、指導を受けた横井小楠が福井で滞在していた居宅を見つめるよう設置した、とのこと。

 さて、歴史をいかした街づくり、市民の散策や、観光誘客にどうつなげるか。石がひとつ置かれました。





■福井新聞・・・「由利公正広場」銅像も移し完成 偉人親しめる散策スポットに
(2014年3月29日午後5時30分)

  福井藩出身の幕末の偉人、由利公正の居宅跡に近い福井県福井市毛矢1丁目の幸橋南詰に「由利公正広場」が完成し29日、同市中央公園から移した公正の銅像の除幕式があった。地元住民や関係者ら約100人が出席し、郷土の偉人に親しめる新しい散策スポットの誕生を祝った。

 歴史を生かし自然との共生を目指す県都福井市のまちづくりビジョン「県都デザイン戦略」の第1弾事業。通称浜町界隈(かいわい)や足羽川、足羽山周辺には公正、橋本左内、横井小楠など幕末、明治初期の偉人の旧跡が点在している。広場はJR福井駅周辺と足羽山を結ぶ歴史散策ルートの中継地として、県が整備した。

 広さ約85平方メートルで、公正の銅像と功績を紹介する説明板、五箇条の御誓文の原案「議事之体大意(ぎじのていたいい)」の展示板を設置。石畳風のタイルを敷き詰めてシイやカシなどを植え、笏谷石で作ったベンチ2基を置いた。事業費は約1300万円。

 銅像は、ライオンズクラブ国際協会が1984年に市中央公園に設置したものを移設した。公正の青年時代の姿を再現している。台座を含めた高さは約5メートル、公正直筆の文字の銘板に新調した。指導を受けた横井小楠が福井で滞在していた居宅を見つめるよう設置した。

 除幕式で西川知事は「近代日本の国づくりに汗を流した公正の思いに触れてほしい」とあいさつ。東村新一市長は「足羽山、足羽川周辺は歴史の宝庫。広場完成で回遊性が高まる」と期待を寄せた。知事らが除幕し、銅像が姿を現すと、出席者から大きな拍手が起こった。・・・


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 午後は、地元の社会福祉センターで、介護・医療情勢、地域包括ケアの学習会に参加しました。講師は、全日本民主医療機関連合会の林泰則事務局次長。
 
  介護保険の見直しでは、「訪問介護・通所介護の削減・打ち切り」「特養から要介護1,2を排除」「利用料負担引き上げ」「預貯金、タンス預金の資産要件追加」という「4つの切り捨て」がおこなわれる・・・ということでサービスは薄く、負担は重くなる!

 政府は、自分でやれ「自助」、地域の助け合い「互助」、介護保険などの「共助」、生活保護などの「公助」の役割分担論を打ち出し、この順番で間違えないようにやれ、との方針。
 保険料負担や税負担がいっそう増やされるなかで、介護保険からの追い出しや生活保護からの追い出し、では筋が通らない政治ではないでしょうか。

 林氏は、「予防給付の見直しでは、在宅生活が困難になる人が増えたり、利用者の費用負担が増大するなど新たな介護難民が生まれる」と問題点を指摘しました。

 べらぼうな消費税増税や年金削減を押し付けながら、社会保障の大改悪では「ぼったくり」です。こんな悪政を変えるためにガンバリマス。力をあわせましょう!