★池田中学校指導死事件と県議会審議★
今日は福井県議会総務教育常任委員会が開かれ、池田中学での自死問題が議題となり、東村教育長はじめ教育庁幹部が説明と答弁をおこないました。
私は委員ではないのでほかの議員とともに傍聴しました。
いろいろ思うところがあり、また議会でも取り上げたいと思います。
質疑のなかで議員が「指導死」という言葉を使ったのに対し、教育長は「調査委員会の報告書にも指導死という言葉はない」と述べ、あたかも否定すると受け取られかねないような答弁をおこないました。
これは現実にあわないのではないでしょうか。
調査委員会の報告書では、担任や副担任の責任などが明らかにされました。
私は議会で質問した際に、まだ事実関係が明らかでないなかでしたが、7月に現場を訪ね、町教育長や教頭先生らから説明をうけました。
当時、ショックだったのは、朝登校した生徒が、教室に入らずそのまま3階にあがり、飛び降り自殺したことです。場所は、職員室のそばであり、そのことが彼の思いを表しているのか、と感じました。
調査報告書は、繰り返し、教員の指導の問題を指摘しており、複数の「教員の行為により、子どもが追いつめられ、自殺」したいわゆる「指導死」であることは明瞭ではないでしょうか。
校長ふくめ、担任、副担任などの教師集団がなぜ死にいたるまで追いつめたのか、なぜ抑止できなかったのか。無念でなりません。
ご遺族に配慮しながら、事実関係と教訓を明らかにし、県内の全教職員に徹底することが必要ではないでしょうか。
「指導死」という言葉を否定することからは教訓が明らかにされないのではないか、と感じた委員会でした。