前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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昨年8月に突然960億円から1300億円に建設費が増えた足羽川ダム本体着工だが。ダム、新幹線、相次ぐ事業費大幅増に議会の役割は!

2020年11月17日 | 福井県政

 足羽川ダム本体が着工された。
 治水専用ダム、と強調されているが、仮に旧美山に計画されていたダムが出来ていても福井豪雨被災は免れなかった。上流の池田町での建設となり、集水のために導水トンネルなどの無理が生じている。
  また、旧美山の反対運動があり、計画が延期されたことにより社会情勢の変化を理解でき、当初の多目的ダムから変更され、福井市は利水から撤退でき財政負担がなくなった。県も工業利水から撤退できた、ことなども忘れてはならないと思う。

 さて、足羽川ダムは、昨年8月に突然、960億円から1300億円に事業費が膨張した足羽川ダム。国や県がコスト縮減策を検討するということになったがどう縮減されたのかみえてこない。
建設に同意した当時の西川知事は建設費が増えないように、と一応くぎをさしていたが、知事が交代して間もなくの建設費大幅アップに驚いたものだ。しかも県の担当課との調整などはなかったときく。

 今回の新幹線の敦賀開業延期と3000億円近い工事費アップ公表も福井県庁にとっては突然だったようだ。短期間に二度もの大幅増額。知事も怒り、畑議長は「福井県はなめられている」と怒りを露わにしたなどと報道された。
なめられっぱなしか。あらたな負担増拒否は当然だ。

こんなケースが相次ぐと、私はダムにしても、新幹線にしても国や県の計画をイケイケどんどんで事業推進を後押ししてきた議会側のチェック機能の問題もあるのではないか、・・・と考える。
 外国では、このような場合には事業中止や見直しも毅然とおこなう。
足羽川ダム2期工事は中止、新幹線敦賀以西延伸は中止ぐらいしないと、福井県民の財政負担は青天井となるのではないか。

 新聞記事は昨日の県民福井より。資料は足羽川ダムの毎年の事業費と福井県の負担額。