物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

THE MANZAI 2014評

2014年12月15日 | Weblog
夕方、両親と弟家族とで忘年会をし、終わってから録画しておいた『THE MANZAI 2014』を観る。
博多華丸・大吉がさすがの貫録で優勝。彼らが出場しているのは違和感があるくらいだ。
さて今年も出場全組についてコメント。

[A組]
■2丁拳銃
もうすでにベテランの域に達している二人。ネタの構成も良かったし、漫才も安定していた。会場の空気が温まっていない中のトップバッターというのが気の毒。昔から好きだし売れてほしいんだけどね。運がない。
■エレファントジョン
観るのも名前を聞くのも初めてのコンビ。少し古くさく、バタバタとうるさい漫才だが、悪くなかった。アキナと競ったがこちらが出てきてもおかしくなかった。
■アキナ
キングオブコントも決勝に出ていて面白かったが、漫才もいける。二本目も上手く一本目の形を引っ張って完成度の高いネタを見せてくれた。勘違いコメントを連発してギャクにするのは、パンクブーブーやナイツ的と同系統だ。
■磁石
相変わらず面白い。しかしこのコンビは爆発的な笑いにならない。小さなボケに小さな突っ込みがずっと繰り返されている。後半盛り上げる仕掛けがほしい。まとまってしまう芸歴ではないはず。

[B組]
■トレンディエンジェル
一瞬ハゲキャラだけを売り物にしている感じだが、ちゃんと漫才も上手い。テンポが速いけど崩れない。一本目は12組の中で良かった。手ごたえを感じながら演っているのが観ていて分かる。2015年全国区になるのでは。上方(髪型?)だけに留まらないようにしてほしい。
■馬鹿よ貴方は
間を大きく開けるパターンはスリムクラブ的発想だ。残念ながらこのコンビはそれを理解されぬままに終わってしまった。予選の順位は高かったようだが、予選会場のような小さな小屋では上手く空気を作れたんだろう。
■囲碁将棋
「肛門」連発。個人的にはこのくだらなさが非常にツボだった。だが、審査員は正統派のベテラン芸人が多数、観客も若い女の子中心。ネタのターゲティングは失敗。
■学天即
ボケがちょっと面白いことを言って、パワフルなツッコミが笑いを足す。そのパターンの繰り返し。もうちょっとストーリー性のあるネタをやればいいのに。漫才は上手いがネタを生み出す力がないのだ。構成作家などのブレインが必要だ。

[C組]
■和牛
目の付けどころが独特だ。「『頑張って行きましょう』言いましてね」、これ一本でネタを作った。しかし難しい。聞いてる側が相当集中力を要する。そしてしつこい。高度なネタに溺れてしまった感がある。
■博多華丸・大吉
この二人はもうここへ出てきたらアカンでしょ。R-1チャンピオンの華丸。フリートークもできる大吉。バラエティひっぱりだこの全国区でありながら、地元でもずっと冠番組を持つ多彩さ。「安定感」、「間の良さ」、「ベテランの風格」など、色々な賛辞があったが、売れきっている二人が最後に名誉も手に入れた。
■ダイアン
ダイアンの漫才で「面白くない」と思ったことがない。ある意味完成されている。でもTHE MANZAIのような全国規模のコンテストで優勝するような姿が想像できない。普段はテンション低めの西澤がもっとはじけて、後半ハチャメチャになっていくようなネタとかはダメなのかな。
■三拍子
ワイルドカードからの進出。漫才でクイズネタというのは定番だが、普通は外れた回答で笑いを取るのを、どんな回答でも問題文を捻じ曲げて正解にしてしまうという発想は斬新。最初から最後までこのパターンで通したが、後半もうちょっと変化させても良かったのでは。

以上、47歳にもなってこんなことを真面目に書いている自分がつくづく情けなく、かつ、わりと好きだったりする。
コメント (1)
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