先週末のNY株式が金融株を中心に売られたのは、ベア・スターンズ傘下の2つのファンドに発生した事態が氷山の一角ではないか、という懸念がある。2本のファンドはそれぞれ 「High-Grade Structured Credit Strategies Fund」、「High-Grade Structured Credit Strategies Enhanced Leverage Fund」という名称だが、“如何にも”という名前。仮にファンドを閉じるにしても一旦市場に問題が発生すると流動性の低い市場ゆえに、簡単に換金できないという事態に突き当たっているものと思われる。結局、情報不足からマーケット全体に疑心暗鬼を生み、売りの連鎖というのが恐怖のシナリオということになる。こうなってくると、高成長で低金利という「ゴールディロックス(居心地のよい)経済」下でのリスク管理の甘さという点が、一気に矢面に登場というのが一般的な姿。その前段階で金市場も換金売りのとばっちりを受けるという可能性は、最近の例からも否定できないということに。いずれにしても、複雑化したデリバティブ取引の奥底で何が起きているのか、見守るしかないという状況。株式市場はサマーラリーの季節接近だが、どちらにしても荒れそう。安全志向型の投資家の手仕舞いが足元の流れ。今週は27、28とFOMC(連邦公開市場委員会)。しかし、こういう内容は「見出し」が難しいね。
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文中「安全志向型の投資家の手仕舞いが足元の流れ」は参考になります。 ひとつ力仕事に励みますか。
またまた「ニュースのキャリートレード」みたいになるのですが、「トヨタと松下電器の株持ち合い」は、三角合併防衛策とすれば、力強いと思います。日本の製造業頑張れ!