200日移動平均線に接近

結局、日本時間の昨夜の動きは下値で見て6月8日を更に下回ることになった。後は3月5日に遡らねばならないところまできた。スポットで640ドル割れは、200日移動平均線にタッチする寸前。毎度のことながら強力な下値支持線といえる。それはいまも変わらず。もちろん割り込むことも相場ゆえあるが、短期日で戻すというのが習い。シルバーの下げが大きかったがメタル全般から、このところ堅調に推移していた原油などエネルギー分野に至るまで下げ幅が大きいところから判断できるのは、やはりベア・スターンズの例のファンドの連想が働いてのものだろう。連想というのは、結局、オルタナティブ（代替投資）と呼ばれ脚光を浴びた分野に対する過度の期待の見直しと、例えばTimber　Fund（森林投資ファンド）などという本来長期を見据える性格の投資対象を短期の利ザヤ稼ぎに使ったりという運用方針の齟齬（そご）などもありそうだ。その結果、粛々と手仕舞いされるのなら、そう波乱には至らないが、この機を逃すマジとテクニカル上の売り買いを誘いだし値動きを大きくしようという、これまたその専門のファンドが存在したりするから、ややこしいわけ。埃が静まって見通しが利き出してから動く、ということに。