亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

戻りの循環に入っている株式市場と踊り場にさしかかった金市場

2016年03月14日 22時46分34秒 | 金市場
先週末金曜日からのリスク・オンの環境が本日のアジアからロンドンの時間帯を通じて続いている。欧州株は高寄りするような状況にある。株式市場は戻りの時間帯に入っており、こうなると、やはり大丈夫だ・・・・と強気が増えてくるのはいつも繰り返されること。今回は、どこまで行ける(戻れる)かという問題。 今週は今日から始まった日銀の政策決定会合にメイン・イベントのFOMC(連邦公開市場委員会)が控える。この1 . . . 本文を読む
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弾薬庫は空に近い、残された弾は有効に打たねば・・・・

2016年03月11日 23時06分44秒 | 金市場
昨夜は更新後にECBの政策発表を待ったが、報じられているように市場予想を上回る追加策の内容には、サプライズと呼べるものまであって、市場の反応はポジティブなものとなった。発表されるやユーロドルは売られるドル高に。金は10ドルほど急落状態で1230ドル台まで落とされた。しかし、すぐさま切り替えし1250ドル台前半まで戻してドラギ総裁の記者会見を迎えた。 為替市場や株式市場がドラギ記者会見が始まり、 . . . 本文を読む
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自ら発行する通貨価値を毀損(きずつける)しようとする中央銀行

2016年03月10日 20時48分00秒 | 金融市場の話題
本日は欧州中銀(ECB)の理事会が開かれる。日本時間の午後9時45分に政策内容が発表され、10時半からドラギ総裁の記者会見が始まる。消費者物価指数(総合指数)が今年に入り再びマイナスに転じる中で、追加策を講じることは確実視されており、問題はその程度がどのようなものとなるか。。今回はこわもてのドイツが議決権を持っていない会合でもある。 市場が予想する内容は、中銀預金の金利の更なる引き下げ(現在マ . . . 本文を読む
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チャイナ・バブル 対応策は縮小スピードを抑えるだけで下り(減速)の中国

2016年03月09日 20時53分18秒 | 金融市場の話題
本日もそうだが、昨日も米国関連で主要な経済指標はなかった。その中で注目されたのが日本時間の昼前に発表された中国の2月の貿易統計だった。もともと発表前から、前年同月比でマイナスを続けているのだろう、くらいの予想はだれもが抱くほどこのところ減少が続いているもの。マイナスが意味するのは、中国景気の減速と中国の相手先すなわち米欧日の減速、引いては世界経済の減速を思わせるというふうに解釈されている 昨日 . . . 本文を読む
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益出し売りをこなして、金が高止まりしている背景

2016年03月08日 22時27分22秒 | 金市場
今週は10日木曜日に欧州中銀(ECB)の理事会が開かれる。 これを皮切りに来週の日銀の金融政策決定会合、FOMC(連邦公開市場委員会)と主要中銀の政策会合が続く。 ECBは2月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が5ヵ月ぶりに前年同月比マイナスとなるマイナス0.2%(総合指数)になったことを受けて、追加緩和策を実行すると見られている。12月の追加策は市場の失望を買ったことから、前回に比べより積 . . . 本文を読む
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日銀はマイナス金利の深化でなく金を買うべき

2016年03月07日 22時44分49秒 | 金市場
先週の金曜日、3月4日の日経夕刊のコラム「十字路」に「金融政策としての金購入」というタイトルの一文があった。 日銀によるマイナス金利の導入にもかかわらず為替レートが円高に振れているが、国際収支が大幅な黒字に改善していることも、更なる円高を招く可能性を指摘。今後の金融緩和策として、マイナス金利の拡大だけでなく、日銀による資産購入の幅を広げ、その選択肢に金を入れることは検討に値するとする。 伝統的 . . . 本文を読む
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イベント(米雇用統計)通過。利上げ観測再燃で金価格は反落も

2016年03月05日 23時49分16秒 | 金市場
2月の米雇用統計は雇用者増加数が下振れどころか、昨年の月間平均値22万8000人をも上回る24万2000人の増加となった。市場予想は19~20万人となっていたので予想外の増加ということになる。米国景気に対する悲観的な見通しを吹き飛ばすような結果という受け止め方が広がった。 ただし、伝えられているように時間当たり賃金は低下していた。1月の雇用統計が雇用者増加数は予想を大きく下回ったものの、賃金増 . . . 本文を読む
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金市場、指標発表を待ちきれない買い意欲の強さ

2016年03月04日 19時40分31秒 | 金市場
注目の米ISM非製造業景況指数。取り立てて悪いともいえない結果だったが、前月の53.5から53.4へわずかに低下。これで4ヵ月連続の低下という傾向を捉えるならば、マイナスのイメージは強い。さらに細目の雇用指数が前月の52.1から49.7の50割れになったこともあり。これらを手掛かりに3日のNY市場で金は発表後に買いが膨らんだ。 もっとも、注目指標ということもあって現地午前10時の発表前からジリ . . . 本文を読む
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振い落されても、振い落されても、這い上がる金価格

2016年03月03日 13時07分14秒 | 金市場
昨夜ここに書いた内容を生かして、本日の市況にまとめたもの。ご参考までに掲載します。 「好調な米民間雇用データを跳ね返し金は反発。三角保ち合い形成中」 3月2日のNY市場の金価格は反発となった。前日は世界的に株価が反発、NY株もダウが348ドル高など大幅上昇する中で、金市場は逆に売り優勢の展開で反落となっていた。この日は株高が一服する中で金はすかさず切り替えしという展開で、このとろこの堅調地 . . . 本文を読む
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株とドルが買い戻される循環の中でも続く金市場への資金流入

2016年03月02日 22時10分31秒 | 金市場
3月1日のNY市場の金価格は、ISM製造業景況指数の結果とその市場の反応に振り回された印象の強い展開となった。伏線は、まず前日のシカゴ地区製造業購買担当者景況指数(PMI)。47.6と前月の55.6から大幅に下振れし、市場予想の53.0も下回ったたこと。しかも、時間外のアジアの時間帯に発表された2月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)も7ヵ月連続の50割れの49.0。前月の49.4から低下し . . . 本文を読む
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